謙虚、思いやり、感謝の心。

25歳の時、父が他界した。成人してから5年間あまり、半身不随・構音障害で病に伏していた父の看病の日々だった。父の手を取り「ひらがな文字盤」で会話した。父はひらがなで「ひとのため ていねいにいきよ」と言った。あの体験がいまのじぶんに直結している。素手のありがたさ、素声のありがたさよ。いのちのありがたさが希望に変わる。

Stay humble, be giving.(謙虚な心、感謝の心)

ものに語りかける

「ものに共感のまなざしをむけ、語りかけることで、共感の土壌を培う。」というと「人間にだけ、共感すればよい」と思うかもしれません。しかし、それは知らないうちに「わけへだて」を定着させ、自他対立的に物事をみる習慣を強固にします。ものにやさしく接することができないのに共感の心を養うことはできません。人間以前の土壌がいります。

Interact.

記憶のサイエンスとプラクティス ③ ことばを思い出すには?

記憶は覚えるだけでなく、思い出すこと、思いだせることがいちばん大切です。そのためには、リズム、音、感触。ことばの響きと意味をイメージできるような体験として、日々の習慣に組み込むことです。ことばの連想イメージどうしがつながり、ネットワーク空間のようになっていきます。想像するふるまい、そのプラクティスこそ記憶の根源です。

It’s all about imagination in your self.(すべて想像でできている)

記憶のサイエンスとプラクティス ② ことばをとどめるには?

記憶を定着させるには?どうしたらしっかりと定着するように覚えられるのか。だれでも経験的に知っているヒントがあります。それは「忘れやすい・定着しづらい」方法を知ることです。記憶のしくみ・手順や道筋を無視すると、忘れやすく定着しづらくなります。失敗を避ける一方で、ムリ・ムダ・ムラの多いやり方をしているじぶんに気づくこと。

Things that stay make your self.(とどまるものが、じぶん)

記憶のサイエンスとプラクティス ① ことばを覚えるには?

記憶のサイエンス。脳科学や心理学の研究成果による有益な知見がたくさんあります。それらをもっとじぶん自身の学習に役立てるには?本を読んだだけでは何も起きません。どのようにプラクティス(実践)するのかについて、しっかりした手助けがいります。いつものように、のび太とドラえもんの対話形式に図解をまじえ、4回シリーズのお話です。

You are all you remember.(じぶんとは、思い出すことのすべて)

みんな、そう言います。

No worries. Everybody says that. (大丈夫。みんな、そう言いますよ)

そのひと言に、ホッとします。これは、歯の検診のワンシーンです。歯医者さんに行った人なら、この器具が口の中で奏でる反響音をご存知ですね。魚釣りの針のような、Jの形。カリブの海賊の手!あれで全員がひっかかれるのです。みんながおなじ質問をしているかどうかは、わからないけれど、気休めになりますね。

ある日のエンパグラフから

母の、ある日の[ いま ]。 その[ いま ] にそっと、よりそって、声ことばのかよう路が、自然にできる。 フジの花が満開です。 カジカが鳴いています。 アヤメが咲き出しました。 アリンコもせっせとうごいています。 「み・ち・ゆ・く・と・き・よ」の流れで、芽生えて、葉っぱと、茎をつけて、育てます。

共に痛む

兄が痛みで苦しんでいるという話を聞いた。I feel your pain. 私にも同じ受難体験がある。滑液包炎。人間の体の関節には潤滑油の袋がある。それが炎症を起こす。問題は、違和感がある時に無理に動かしてしまう事で本格的に炎症を引き起こすこと。Compassionということばを思い出す。同じように痛みを感じること。

I feel your pain.

やわらぐふるまい

はじめに「やわらぐ作法」

「作法」ということばを聞いて、かたくなったり、構えたりする、まったく必要はありません。

作法というと、お茶の作法、坐禅の作法など、礼儀やマナー、古くからの決まり事のイメージでしょうか。作法とは呼ばなくても、パスやキャッチボールなど、運動でも、料理の手順、楽器や道具の使用などでも、ほとんどの物事には、基本的な所作、大切なルールがあります。それらはみな、作法です。