対話パターンの脳内再現と記憶|インナースピーチ (10)
私たちの脳には、音を生成するしくみが備わっています。ことばは「音声の運動」で記憶されます。くりかえすことで運動の記憶を定着させ、自在に出力できるようになります。そのことばは、相手とのやりとりの中に生まれます。ひとつのセリフは必ず前後のつながりをもっています。つながりを持っているからこそ、インナースピーチ化できるのです。
私たちの脳には、音を生成するしくみが備わっています。ことばは「音声の運動」で記憶されます。くりかえすことで運動の記憶を定着させ、自在に出力できるようになります。そのことばは、相手とのやりとりの中に生まれます。ひとつのセリフは必ず前後のつながりをもっています。つながりを持っているからこそ、インナースピーチ化できるのです。
ことばは、脳内に湧き上がるモヤモヤしたかたまりを音の列に生成して出力するしくみです。「声の身体運動」そして「運動化の記憶」なのです。聞くことと話すことは一体です。くりかえすプロセスで無意識化・自動化し、脳内に運動パターン蓄積します。インナースピーチ化によって運動プログラムが構築する過程が、ことばを習得する営みです。
Language lies in your inner movement memory.(ことばは内部運動の記憶)
チャールズ・ダーウィンは『進化論』で、生物の進化のしくみを説いただけでなく、家の庭で40年間、土の世界を研究し、ミミズが土を耕していることを明らかにしました。身のまわりの小さな不思議に目をむけると、そこに驚きと発見の世界があります。じぶんという存在も土のようなもの。じぶんがじぶんの相手になれば未知の世界に出会えます。
Cultivate my soil. (じぶんという土を耕そう)
動画をごらん下さい。日本語なら音声を聞いてすぐにイメージできます。即座に真似もできます。音とリズムを身体で身につけているからです。が、英語ではそうはいきません。もう何1000回も聞いているはずのセリフでもハッキリとは思い出せないのは?じぶんの声で音とイメージを内面化するインナースピーチ。身体で記憶すると聞こえてきます。
Develop your inner speech.(インナースピーチを育てよう)
テクノロジーとは何か?ブライアン・アーサーさんはこのように定義します。(1)テクノロジーはすべて要素の組み合わせである(2)要素それ自体がテクノロジーである(3)何かの目的において自然現象を利用している。人間もまた、自然の一部です。人間は、道具を使うだけでなく「ふるまい」でできています。じぶんという自然を活かすために。
A technology is a phenomenon captured and put to use.(テクノロジーとは捉えて利用できるようなった自然現象)
AIは怖いものか?人間は鳥のよう飛べないし、魚のようにも泳げない。でも怖いわけではない。みんな、ちがう存在だから。人間は人間、AIにはAI。AI は、人間がつくるものであり、代わりに生きてくれるものではない。大切なことは、力をあわせること。怖いという気持ちは人間の心。共にある、という心をもてば、怖いも怖くない、もない。
You’re not alone.(だれもひとりぼっちじゃない)
ショーンさんのことば(音声付き)から。「人生はポーカーに似てる。配られた手持ちのカードでプレイするしかない。手がいいから勝てるわけでもない。実際、強い人はいい手をもっているわけではない。人生はなんて不公平なんだろう、などと考え出したら、気が狂いそうになるけど、本当はそうじゃない。いま生きていることがすばらしいんだ。」
Everyday is a bonus.(毎日生きていることがボーナス)
エトルリアの港町のタルクィニア。D.H.ローレンスは『エトルリアの遺跡』でモンテロッツィの墳墓壁画『狩と漁の墓』の情景に入り込み、生命の躍動を細やかに描写しています。心を寄せている対象が大きく、色鮮かに際立って描かれます。現実にはこのような光景はありません。が、生きている人の真実が描かれているから躍動感が生まれます。
Less is more.(現実を減らせば、真実が増える)
芥川龍之介『蜜柑』「するとその瞬間である。窓から半身をのり出していた例の娘が、あのしもやけの手をのばして勢よく左右にふったと思うと、たちまち心をおどらすばかり暖な日の色に染まっているみかんが、およそ五つ六つ、汽車を見送った子供たちの上へばらばらと空からふって来た。私は思はず息をのんだ。そうして刹那に一切を了解した。」
Everything can change in one second.(どんなことも1秒で変わりうる)
Seeds connect life.(シードがいのちをつなぐ)
花は咲くだけではなく、実を結び、いのちをつなぎます。そのあいだの時間と空間を取り持つタネのおかげで、くりかえし、つながりをつくれます。人間も地球に登場して以来、くりかえされてきました。 ヒューマンは土という意味から来たことば。ことばは声のタネです。タネを行き交わせることで、じぶん自身とも、人の心とも、つながります。