勇気の素はひとつしかない(真実を声にするふだんのじぶん)

勇気は、突然に出てきません。勇気の素は「素直」です。真実とか勇気といったことばは、その字面や音の響きから、何かすごい決意がいりそうな緊張感があります。でもそれは、どこかでじぶんを飾ったり、構えたりするからかもしれません。だれにも見えないじぶんが真のじぶんです。素直に、わからないことはわからない、と言ってみることから。

If you tell the truth, you don’t have to remember anything.(真実を語れば何も覚えておく必要がない)

宇宙のものさし [じぶんのものさしは?]

私たちは、秒速 600kmで宇宙を移動しています。地球は太陽系の一員。太陽は天の川銀河の一員。動かなくても、1日で5000万キロを旅しています。宇宙誕生時の光による「温もりマップ」。「宇宙のものさし」に照らし合わせると想像が膨らみます。ひとりでは気づけないけれど、ちがうものさしの存在を知るだけで気づけることがあります。

Change your scale.(ものさしを変えよ)

虹のイマジネーション [どこに何を見ている?]

虹(にじ)は、蛇の総称である「なじ」から来ています。昔の人は、色ではなく形から想像を広げました。虹はどこにありますか?実は、空のどこかのきまった場所にあの形をしたものがあるのではありません。空中全体にある無数の水滴のひとつひとつが出している光。それが集まって模様が見えるのです。虹は、光と空気とじぶん(想像)の現象です。

The sun, the rain, and you.(太陽と、雨と、じぶん)

人生は2秒単位でできている③ (思考の単位)

人生の大半をしめる動作は2秒毎に完結します。それは発話の時間単位、思考の時間単位です。心の中で発話することがじぶんという意識をつくります。ヘレン・ケラーは言います。「ことばで考える、ということができる以前、私はじぶんが何かを知っているということも、生きているということも、行動しているということも知らなかったのです。」

The smallest and most practical time unit for life is two seconds.(人生で実用的な時間の最小単位は2秒)

人生は2秒単位でできている② (発話の単位)

人生を線路と線路の枕木になぞらえてみます。左のレールは、心の働き。メンタルプロセスがつながっている様子。右のレールは、身体の動き。フィジカルプロセスがつながっている様子。無意識と意識の間を結ぶ代表が、発話です。両者をつなぐのはひとつひとつのセリフ。 ことばは、ひと息ぶんの発話で完結した行為になります。それは2秒の時間。

Your world is in every breath.(ひと呼吸ごとに世界がある)

人生は2秒単位でできている① (一瞬の単位)

ざっくり言うと、一瞬の長さは、0.1秒(100ミリ秒)です。人間が聞き分けられる音のまとまりが100ミリ秒。脳の神経細胞の発火パターンを保持して意識するのに必要な時間が100ミリ秒。英語の日常会話で最もよく使われる単語の音素ひとつが100ミリ秒。その一瞬が連続して入っている、ひとまとまりの完結した行為は発話セリフです。

The smallest time unit for life.(人生の最小時間単位)

メンタル?(鍛えられるのはプラクティスだけ。気は楽に)

サッカーのPK戦。ゴールまでの距離、ボールの速度、人間の運動の物理関係が「成功しない確率」30%を生みます。経験豊富なキッカーでもはずします。勝敗は1人分の差。キッカー選びと順番は大きな要因です。選手に何かできること?メンタル?いいえ、できるだけプラクティスすることです。それ以外に、それ以上に、できることはありません。

Nevertheless, all you need to do is practice.(それでも、できるのは備えることだけ)

Yieldって? 続編 [立ち止まる・待つ・ふれあう]

路をゆずる時。何が起きていますか?どうぞ、と声をかけ、相手に路をゆずる仕草をします。ゆずるとは、じぶんが立ち止まり、待つこと。「じかんを相手にあげる」行為です。じぶんとは何の関係もない、と思うことも、あるいは、路すれちがうも縁だ、と思うこともできます。ゆずる時、そのように想像できる、心の自由が生み出されているのです。

The act of yielding yields inspiration.(ゆずる行為がひらめきを生み出す)

Yieldって?[ゆずる・あげる=生み出す・もたらす]

標識Yieldは「路をゆずれ」です。ゆずるとは待つことです。待つとは、相手にじぶんの時間をあげること。ところで、Yieldは、生み出す、もたらす、実を結ぶ、という意味の動詞でもあります。投資・貯蓄の用語として「利回り」、ものづくりでは「歩留まり」。ゆずる行為ともたらすという現象が、ひとつのことばで 表されるのです。

Your practice yields seeds.(プラクティスをすると、タネができる)

Life is an adventure (4) [ニルスのふしぎな旅]

アドベンチャーは冒険と訳されますが、「危険を冒す」という意味ではありません。語源のラテン語の意味は「何かが起きる」こと。不思議に出会うことです。『ニルスのふしぎな旅』で、ニルスは小人になりガチョウの背中にのって旅をします。ニルスは動物のことばがわかります。動物たちのことばを聞くことで人間のおこないに気づいていきます。

The journey matters more than the destination.(大切なのは目的地よりも旅そのもの)