禅と言語習得 ③ 以心伝心(心があってことばが身につけられる)

以心伝心は、不立文字と対になることばです。私たちは、ことばがあり、それを使ってコミュニケーションができると考えていますが、実はそうではありません。話は逆。英語のプラクティスをするとわかります。文字でことばを知っているだけでは、コミュニケーションはできません。音でコミュニケーションするからことばを使えるようになるのです。

Connect your heart.(以心伝心)

禅と言語習得 ① 只管打坐「なりきる真意」

坐禅は、静穏に坐り、なりきる姿勢をつくります。大和和尚は言います。「仏の行いをしている時、人は仏になっている。仏になるために修行するのではありません。プラクティスしている時だけが、仏。英語トレイルも、禅の「なりきる」に倣います。手本のセリフの全体感をまねます。まねて、なりきって、似せられたかを比べて確かめるフローです。

Act of Becoming.(なりきる)

meanは心の中で言うこと(原義はひとつ)

meanという動詞は、辞書に「意味する」とありますが、どうも日本語にしっくりと来ません。まず、例をあげてみましょう。結論を先取りしましょう。meanという動詞の原義は、こうです。say(心の外に言う)mean(心の中で言う)このように原義を捉えると、meanという動詞のもつ性質が明らかになります。これが英語の心です。

What do you mean?(ハッキリ言って)

You’re good. [いいよ、ではない](ことばの本質は心)

雨あがりの土曜日。水たまりのできた、ぬかる山路。後ろ方から、はしゃぐ声と足音が近づいて来ます。何が起きるか、想像が浮かんだ瞬間、こんな声が聞こえてきました。Hey, you’re good.(水たまりに入らないでね)わざわざやらないでよい、という意味です。日常の会話は、すべて想像の世界です。相手を察する行為そのもの。

I’m good.(だいじょうぶ)

Pleaseは「してください」ではない(ことばの源は心づかい)

〇〇してください、お願いします。人に何かを依頼する時に使うことば、プリーズ。please は、気にいってもらう、喜ばせる、という動詞です。なぜ、pleaseが依頼になるのでしょうか?if it pleases you (もしよろしければ)という意味だからです。依頼内容が「もし、気に入れば」という気づかいの論理です。

Yes, please.(ぜひ!)

See youは「バイバイ」ではない(ことばの源は心づかい)

英語で「じゃあね」は何と言いますか?See you=バイバイでありません。あることばが省略されています。また省略しない時もあります。私たちが「ことばを身につける」とは、脳内で音とイメージを瞬時に処理できることです。そして、心の働きがあります。See you.は「また会おうね」と、相手に伝える気持ちを共有することばです。

I’ll see you.(またね)