心は不思議

世界は不思議で満たされている。

井上円了は生涯をかけて、宇宙と心の「不思議」を探求し、その哲学を日本の隅々まで伝道した人です。全国津々浦々、5400回、人々に語りました。哲学は、本を読むだけのものではなく、実践し活動するもの。生きる対象であるー。

円了先生との語らいを再現してみます。

先生、「不思議」ときくと、気分がいいです。世の中も自分の生活も、わからなくてはいけないものだらけなので。

宇宙の霊妙 不可思議なることが分かりてわかればわかるほど、不思議。

空気・じかん・音のつぶ

5歳の夏休みでした。その箱のふたを開くと、箱ぜんぶが機械でした。出っ張った2本の棒、小さな四角い箱、それに丸いボタンがついています。

父は、タイヤのようなものをふたつ、片方の車輪の真ん中を片方の棒に、もう片方の車輪をもう片方の棒にはめました。車輪はヒモでした。そのヒモで、四角い箱とふたつの車輪を結ばれました。ガチャリと音がして、そのヒモがくるくると回りだしました。

「なんだろう、これ?!」思わず、そう言いました。

父がレバーをガチャリとすると、キュルキュルという音がしました。もう一度ガチャリとすると、「なんだろう、これ?!」なんと、声が飛び出してきたのです。それは、ぼくの声だと思いました。

空気は生きる力をつくる

梅田規子さんのことばです。

水は体を、空気は情動、生き物の動く力を作る

「水は見える。写真に撮ることもできる。そして水は、生命の体を作る。体というものは、実体があると私たちは思う。見ることもできれば、触ることもできる。存在を確認することができる。さまざまに細分して、分析して、医療に役立てることができる。

ふしぎのおかげ

おどろきは、知ることのはじまり。
「知」は、おどろくことからはじまるー。

おどろくとはどういうことでしょう?

こんな会話を思い浮かべてみます。

の:よーし、これから驚くぞー。
ド:のびちゃん、自分ひとりで驚くの、ムリだよ。
の:どうして?。いっぱい驚いて頭よくなるんだ。
ド:うーん。じゃ、まずやってみればいいよ。

じぶんを生きている

私が生きている。

そして、みんなも生きている。気がつけば、動物も、植物も、みんな共に生きている。ふだん私たちは、そんなふうに、そういう順序で、考えますね。

金子みすゞ『蓮と鶏』より。

泥のなかから 蓮が咲く。
 それをするのは 蓮じゃない。

卵の中から 鶏が出る。
 それをするのは、鶏じゃない。

それに私は 気がついた。
 それも私の せいじゃない。