まず、和らぐことから始まる。

「十七条憲法」のエッセンスは「和らぐことがいちばん大切」ということです。やわらぐとは、おだやかになることです。和とは、異なるものが混ざり、親和すること、調和することです。そのような空気をつくるための姿勢が大切。ひとりの人間でも集団でも同じです。空気が冷たいと、体がかたくなります。ストレスを感じ、エネルギーを消費します。

First things first.

じぶんという素材でつくる

「カリフラワー」の料理のレシピからのヒントです。「ゆで方ひとつで、カリフラワーがごちそうに。塩とおいしい油があれば、素材本来の味を最大限に引き出すことがきる。」じぶんという存在もまた、固有の素材です。それを活かせるような、レシピや、調理場や、友と出逢えることを信じて、じぶんをつくるのです。

You’re self-made.(じぶんでつくるじぶん)

くりかえしは、いのちのリズム [やすらぐ]

Do it over.

「くりかえし」はいのちのリズムです。柳澤桂子さんは言います「生命が誕生してからこの方、太陽は10の11乗回昇ったり沈んだりしている。人間は地球上に10の9乗回繰り返され、独りの人間を構成している細胞は6の14乗回繰り返されている。くりかえしそのものの中に、私たちは安心感、安らぎを感じるのではないか。」

センスを身につける [実はいちばんはじめに大切なこと]

ことばのおかげで考えることができ、人と心をわかちあうことができます。その根源は身体を使って出す音とリズム。ふれあい、つながるという営みがことばの本質です。声の音とリズムが、身ぶり、手ぶり、表情と結びついて、イメージできるからことばになるのです。ことばは、五感を使った総合的なセンスで、ふれあうこと、やりとりすることです。

To err is necessary. (間違えることが必要条件)

自己をならふというは自己をわするるなり④ [相手を思う心と親切なふるまい]

「自己を忘れる」は忘れる話というより、むしろ、忘れる体験を思い出すことです。端的に言うと自然に親しむことです。正法眼蔵には、親しむということばがたくさん出てきます。例えば「山河の親切」。共感的な想像を英語でempathy(エンパシー)と言います。相手を思いやる状態、親しくふるまう行為が「自己を忘れる」修養になるのです。

痛むから、じぶんを学ぶ。

マヤ・アンジェロウさんのことば。「人は他人のことばや行動は覚えていない。でもその時のことばやふるまいで、どんな気持ちになったかはは忘れない。」「自分から発せられる心のないことばは、人の心を痛める」ということが学びです。相手の身になって心の痛みを感じた時に、じぶんを学ぶということ。人は痛みによって学ぶ。心の痛みが学び。

People will remember how you made them feel.

呼吸はやすらぎ

呼吸は「体を整える窓口」であり「心を整える」ことです。本間生夫さんは、こう言います。「呼吸筋(吸う担当の筋肉と吐く担当の筋肉)を鍛えることが大事だと言います。ジェームズ・ネスタさんは、呼吸の科学で「ゆっくり、鼻で呼吸することの大切さを説きます。呼吸は安らぎの根源。エンパシームで実際にプラクティスする習慣をつけましょう。

Slowly breathe out, breathe in.(ゆっくり息をはいて、吸います)

みんな、そう言います。

No worries. Everybody says that. (大丈夫。みんな、そう言いますよ)

そのひと言に、ホッとします。これは、歯の検診のワンシーンです。歯医者さんに行った人なら、この器具が口の中で奏でる反響音をご存知ですね。魚釣りの針のような、Jの形。カリブの海賊の手!あれで全員がひっかかれるのです。みんながおなじ質問をしているかどうかは、わからないけれど、気休めになりますね。