エンパレットのカテゴリー Cultivate 修養

「練習の矛盾」を克服するプラクティス

結果ではなく、肝心なのはプロセス。でも気づかぬうちに、じぶんで「いい・わるい」の判断をして、結果を気にしてしまうもの。判断を忘れているような状態に近づける練習は?Simplify Small Short Slowがキーワード。シンプルに、小さく、短く、落ち着いて。エンパシームは「練習の克服」のプラクティスになります。

Simple, Small, Short, Slow.

じぶんを聞くふるまいが大きな力になる

脳内の情報処理は、脳梁(のうりょう)を通すことが必須です。声に出すことによって、右脳と左脳の情報の伝達を行っている脳梁を鍛えることができます。声に出すと全身を活かす効果があるのです。古来より、語り継がれてきた先人のことばがたくさんあります。気に入ったことばを声にして、それをじぶんに向けると想像や連想が浮かんできます。

Your voice matters so much.

素のふるまいが育つ (Make a Deed)

「ある・いる」という存在を表すことば 、英語では、be。ギリシャ語のphyoという「生じる」ということばが語源です。この動詞からできた名詞が、生じるもの「physis」(自然)という意味です。自然を表すラテン語源の「nature」も「nurture」(養う)も植物の生育から生まれたことば。人間は植物に似ているのですね。

Nurture habits. (じぶんのふるまいを養おう)

3歳の心にも「このことば」は響く

修養は身をもっておこない、心を養うこと。習慣をつくることは、じぶんが変わるように、しむけること。だからどうありたいか、ねがいの方向づけが大切です。じぶんは「どのようなおこない」をする人になりたいか、を表すことばがその方向づけになります。なりたいじぶんを表すことばをひとこと、じぶんにむけて声にして、じぶんで聞くこと。

Be a doer.(する人になれ)

はじまる前に、はじまっている。(姿勢が先にある)

脳神経学者ベンジャミン・リベットの実験によると、人が「何かをやろう」と思った0.5秒前に、すでに神経活動が始まっているといいます。実は、私たちの日常の会話でもおなじことが起きています。ことばは1秒ほどの単位で、気づかぬうちにふるまう身体動作。実は、聞こえる前に、もう聞いているのです。姿勢が先にあるからです。

Begin to begin.(姿勢がしむける)

修養とは? (2)(足し算ではなくて、引き算)

教育は、だれかが教えてくれること。修養は、じぶんで身につけること。修養に大切なのは、足し算の発想ではなくて、引き算の発想です。何かをがんばってしようとするのではなく、むしろ、そのような意識を、一日一回、和らげてあげること。じぶんをふりかえり、気持ちを確かめることです。そしてそれが、毎日続くことで修養になるのです。

What matters is subtraction, not addition.

修養とは? (1)(修養は修行ではない)

修養とは「修身養心」。具体的に何をすることでしょうか?一生懸命努力すること、無理してがんばることではないのです。修養は修行ではありません。修養のエッセンスは、1日5分でよいから、姿勢を正してすわり、心を空っぽにするプラクティスです。考えることではなく、何も考えずに、心を落ち着けること。それが毎日続くようにすることです。

Let it go.
心を空っぽにする。

小さな修養の原理 ③ (いちばんの力は?)

じぶんの声が最大の味方。いちばんの力です。声に出す時:① じぶんでそのことばを聞いている。② わずかの時間でくりかえせる。③ くりかえすことばが思い出しやすい。④ ことばにする行為自体が身につく。声を出す時間、2-3秒という小さな行為(マイクロアクション)だからこそ、たくさんくりかえせます。これが修養の基本原理です。

What goes out is what comes in.(出力が入力になる)

小さな修養の原理① (95%は無意識のふるまい)

プラクティスとは、意識した「練習」だけではありません。それは全体のごく一部。気づかずにくりかえされている、じぶんの心身の動きです。プラクティスの95%は、無意識的。たとえば、ほんの数秒が待てず、いらいらすること、ありませんか?それは「いらいら感じる」プラクティスをしているのです。そう捉え直すことで見え方が変わります。

You are practicing judging something without knowing it.(知らないうちに、答えを決めるプラクティスをしている、じぶん)

しない力

何かをする力は何かをしない力にある(アリストテレス)。何かを成しとげるには、多くをしなければいけないと考えますが、いろいろやろうとするうちに、エネルギーは消耗します。じぶんの身体や心を疲れさせるようなことを、しないことで、何かをする力が湧いてきます。入力過剰の1日、ほんのひと時それを和らげる時間を持ちましょう。引き算の要領。

What lies in our power to do, it lies in our power not to do.(何かをする力は、何かをしない力にある)