想像を声にする旅
『旅の絵本』は自分が旅人になって旅をする絵本です。文字はありません。旅の風景の中にはいって楽しむ絵本です。本全体がひとつの旅、見ひらきのページが旅の情景です。いろんな物語のひとこまが、あちこちに、ちりばめられています。声に出して読む旅ができます。あ!こんなところに!ラ・マンチャの騎士キホーテ(ドンキホーテ)がいました。
Discover yourself.(じぶんに出会う)
記憶があるから、思い出すのではありません。思い出すから、記憶になるのです。思い出すのは、脳がひとりでやっているわけでありません。道具の手助けなしには、なかなかでてこないものです。記憶は「つながり」です。つながりによって、その都度、アウトプットされてくるものです。50年以上前の、一枚の写真からのエピソードです。
We don’t remember days. We remember moments.
ふりかえって声にだしてはじめてカタチができる。ふりかえらないと、じぶんに気づけません。ふりかえりを身につけると、何かに夢中だったということに後から気づけます。そんなふうに、気持ちは後から生まれてくるもの。好きになろうとしているじぶん自身に気づけば、じぶんが変われます。それが続けられるチカラの中で、いちばん大きなチカラ。
Love what you do.(好きになろうとするチカラ)
私たちはいつも、まわりのチカラに助けられています。ひとりでいても、ひとりではありません。気づいていないだけです。例えば、空を見上げて、おもしろい形の雲だなぁと思う時。じぶんとおなじように感じる人がいます。その雲のおもしろいと感じるのが、世界にじぶんひとりだけとは思いませんよね。今度空を見上げたら想像してみましょう。
Serve others.(人のために)
「力を出せ」と言いますが、話は逆です。何かが動いて変化が起こることがチカラです。じぶんひとりで出すものではなく、出ているチカラに気づくことです。静かにすわり、声を出すと気づきます。空気があるから聞こえる。重力があるから坐れる。自然のチカラで生きている、と思えれば、楽になります。身の周りのチカラをいただいているのです。
You’re not alone.(じぶんひとりじゃない)
なぜ続かないのか?正解はひとつではありません。原因は無数にあるかもしれません。何もしないうちから、続かなかったことを考えても助けになりません。3日以上続いたら、ふりかえるとよいのです。ただ自然にできた、ということに気づくでしょう。続いてから、できたということを確認すれば、もっと続くようになります。発想の転換です。
Don’t be trapped in there’s always one right answer.(いつも正解がひとつある、って思い込まないで)
じぶんのことを続かない人だと決めつけないことです。なぜなら「原因と結果」を取り違えてしまうからです。意思が弱い(原因)から続かない(結果)というふうに。たまたま続かなかったことを捉えて、じぶんは続かない人だと思ってしまうのは、じぶんで決めた「原因と結果」にあてはめること。じぶんにかけることばを変えれば、行動も変わります。
Free yourself from your self-judgment.(じぶんで決めつけないで)
気分がのらない時、心の中でつぶやいています。やろうと思っているんだけど、めんどうだなぁーって。心の中でじぶんと戦っているから、余計に疲れてしまいます。じぶんでエネルギーを消耗しているのです。 エネルギーをムダづかいしないためには、考えずにはじめること。そのためには「じぶんを攻撃するな」とじぶんに言ってみることです。
What are you fight for?(何で戦っているの?)
「持続力」といいますが、そもそも、続けるというアクションはありません。行動が続いた後で、その事実を後から「続いた」といいます。時間がない!ということばが口をついてでてきたら、思い出しましょう。「じぶんというコップが一杯ではない?」と。時間ではなく、じぶんの心が一杯なのです。静かにすわってじぶんに聞くだけで変わります。
Isn’t my cup full? (コップ、あふれてない?)
ことばは、身ぶり手ぶり、声のふるえ、間など、身体表現によって思いを共有すること。相手とふれあう想像的な行為です。リズムと音を伴ってイメージを湧かせる、共感的な想像こそ、言語の本質です。概念や論理で意味を伝える手段という以前に、またそれ以上に、気持ちの共有なのです。その感覚を身につけることが、ことばを身につけることです。
Philosophy is not a theory but an activity.(哲学は理論ではなく行動)