ホモ・エンパテマ[人間は共感する存在]

人間の本質を表すことばが数多くあります。ホモ・サピエンス(知性をもつ存在)、ホモ・ファーベル(ものをつくる存在)、ホモ・ソシアリス(集まる存在、ホモ・ルーデンス(遊ぶ存在)など。私たちは、ホモ・エンパテマ(共感する存在)でもあります。宇宙の中の、たったひとつのじぶんであり、同時に、すべてのものとつながるじぶんです。

We are practitioners.(プラクティスする人)

地を踏んで、空を見上げる。[Humanとは?]

鷲田清一さんはこう言います。「ヒューマン (human) という語は、フムスhumusという、地面とか腐食土を意味するラテン語からきている。人間はこの地上の被造物であるから、ヒューマニティ と呼ばれる。よく似た単語に、ヒューミリティ (humility) がある。謙虚さという意味。これもhumusを語源としている。」

We are only human.

間[ま]をつくる①[何をどうすることか?]

間が大切だ、とよく聞きます。間[ま]とは何か? ほどよい距離を保つこと、適切な間隔をつくることです。そのためには、ふだんのプラクティスがいります。その感覚(センス)が身につかないと、急にはできません。空間にせよ、時間にせよ、ほどよい間隔には、そのためのアクションがいります。じぶんの行為によって、[ま]をつくるのです。

Keep clear.(を保て)

考えを発明する① コンピュータという思想

チャールズ・バベッジは、コンピュータという思想の先駆者です。道具としての計算機から、システムとしての自動計算機を発明しました。コンピュータというと、計算能力(どれだけすごいか)ばかりが取りざたされますが、コンピュータはそれ以前に「人間と共に働くもの」という思想です。それは人間を含めた全体をシステムとして考えることです。

I am also a computer.

じぶんへのサイエンスを見つける

人間の心の働きも含めた営み全体がサイエンスです。エンパシームはじぶんの可能性をひらく科学的なアプローチであると同時に、サイエンスと心のプラクティスをつなぐフィロソフィーです。それは、他人が調べた「じぶんの情報」をもらうことではなく、じぶんのふるまいをじぶんの心で観察し、その情報をじぶんでつくってふりかえることです。

Work together.

じぶんが葦になる

「人間は考える葦」で知られるパスカル『パンセ』。「動物や植物とは違って、考えることができるから、人間は偉い」という意味ではありません。パスカルは言います。「葦を押しつぶすのは、一滴の水でできる。人間はじぶんの弱さを知るからこそ、尊いのだ。」心をひらいて共感することが先にあって理性を包み込んでいる。それが心の理性です。

I am a reed. (じぶんが葦になる)

ふれあいそのものが、ことばだった。

人間の言語の起源は、音声が先か、身ぶり手ぶりが先か?現代の私たちにとって、身体の自然、無意識的な動きと、声のことばによるコミュニケーションは切り離せません。身心のふるまいが表われて、声ことばになる。声ことばが湧き上がり、ふれあいになる。ふるまい全部がことば。ふれあい全部がことば。ことば以前に相手がいたのですから。

Interactions came before words.

共感とエコノミーの関係

近代経済学の父・アダム・スミス、実は人間の心を研究しました。「共感」をもとにして、社会秩序を確立することを理論化したのが『国富論・国の豊かさと本質についての研究』です。一方、エコノミーは共感の要素でもあります。人間の思考や行動は、心身・環境の影響で変化します。心のエネルギーをどう使うか。人間の心もまたエコノミーです。

I’m energized. (元気がわいてくる)