
Aspiration turns practice into ability. (思いが、プラクティスを力に変える)
自転車に初めて乗れた日のことを覚えていますか。
最初は補助輪がありました。倒れないように支えられながら、ペダルをこぐこと、前へ進むことを覚えていきました。でも、いつか補助輪を外す時が来ます。
その時、いきなり上手に乗れるわけではありません。
少し進む。よろける。足をつく。またやってみる。
今度は、さっきより少し長く進む。
「あれ?」
もう一回やったら、もう少し進めそうな気がする。何かをつかみかけている。そうしているうちに、「乗れた!」という瞬間が訪れます。
乗れるという正解を、先に知っていたわけではありません。あと何回やれば乗れる、と予測していたわけでもありません。
まだできない。でも、できそうな気がする。
予測ではなく、予感です。

Aspiration grows from within. (思いは内側から育つ)
その予感は、どこから来たのでしょう。
少し進めた。さっきより長く乗れた。思いどおりに動けた。なんとなくコツをつかめた。
少しできるとうれしい。じぶんでやると、おもしろい。もう一回やってみたくなる。気がつけば、夢中になっています。
はじめから、「もっと乗りたい」「遠くまで行きたい」「じぶんの力で走りたい」という思いが、完成した形であったわけではありません。
没頭してやっているうちに、育ってきたのです。
知識やコツを教えてもらうだけでは、この予感は生まれません。じぶんでやって、少し進み、何かをつかみかける。その中で、できそうな予感が育っていきます。
その予感が、もう一回を呼びます。もう一回が、また次の予感を育てます。
Aspiration. You’ve done it before.(Aspiration、前にできたことを思い出して)
ひとたび乗れると、世界が変わります。
じぶんひとりで走れるようになると、もう以前の状態には戻りません。補助輪がないと乗れなかったことを想像することもむずかしくなります。
そして、あらたな思いも生まれてきます。
⚫︎もっとたくさん乗りたい
⚫︎もっと遠くまでいきたい
⚫︎もっと違う道を走りたい
思いが、プラクティスを生みます。
プラクティスの中から、「できそう」という予感が生まれます。
予感が現実に変わり、思いを変えます。
思いは、はじめる前に用意されているものではない。
やりながら、内側に育っていくものです。
そのように思いが生まれ、成長していく過程自体が、Aspirationです。
あなたはすでに、その経験を持っています。
ひとりでできなかったことが、できるようになった経験。
何度も試して、ある時、自然にできるようになった経験。
その時に育った力は、今もあなたの中にあります。
だから、新しいことに向かう時も同じです。
Grow from within.(内側から育つ)
最初からいきなりできるものはありません。また、その必要もありません。はじめはうまくいかないからこそ、身につけることができるのです。
じぶんは、変われる。
その予感が、自発・自助の流れをつくります。
あとは没頭してやってみるだけ。
もう一回やってみる。その『もう一回』が重なっていきます。あとからふりかえると、夢中になっていたことに気づきます。
内側から生まれる小さな思い。
そこから、未知のじぶんに向かう力が生まれるのです。
Aspirationとは、まだ存在しない力を、じぶんの内側から育て始めることです。
作(文・挿絵・声に出すことば・声):坂口立考
出典・参照:以下のエンパレットノートなど
未知にじぶんを向ける力|Aspirationシリーズ(7回)
⚫︎じぶんこそ、最大の未知|Aspiration ①
⚫︎「正解を教えて」依存症|Aspiration ②
⚫︎「やらなくても困らない」が、いちばんの壁|Aspiration ③
⚫︎ できそう、という予感|Aspiration ④
⚫︎ 響いたことばを、じぶんの声にする|Aspiration ⑤
⚫︎ 夢は、後からできる|Aspiration ⑥
⚫︎ 未知へ向かう力が、じぶんを変える|Aspiration ⑦
