空気・じかん・音のつぶ

5歳の夏休みでした。その箱のふたを開くと、箱ぜんぶが機械でした。出っ張った2本の棒、小さな四角い箱、それに丸いボタンがついています。

父は、タイヤのようなものをふたつ、片方の車輪の真ん中を片方の棒に、もう片方の車輪をもう片方の棒にはめました。車輪はヒモでした。そのヒモで、四角い箱とふたつの車輪を結ばれました。ガチャリと音がして、そのヒモがくるくると回りだしました。

「なんだろう、これ?!」思わず、そう言いました。

父がレバーをガチャリとすると、キュルキュルという音がしました。もう一度ガチャリとすると、「なんだろう、これ?!」なんと、声が飛び出してきたのです。それは、ぼくの声だと思いました。

じぶんという素材

上田淳子さんのレシピーから、
「カリフラワーとホタテとオレンジのマリネ」。

「オレンジは果肉だけでなく、果汁の甘みをソースに生かします。焼いたホタテを先につけ込み、そのうまみが染み込んだオレンジソースに、生のカリフラワーをからめるとおいしくなります。」

シンプルな素材をシンプルに組み合わせるだけで!
「じぶん」がカリフラワーだったとしたら、どんなに楽しいことしでしょう。じぶんという素材が活かされていて、共演のみんなも喜んでいます。

すべての素材は、固有の存在

あたりまえフィルターをはずす

画家・熊田千佳慕のことばから。

心の目、心の耳、心の口。

虫や花の美しさを愛することのできる目。
虫や花の言葉のわかる心の耳。
虫や花に自然に話しかける口。

ほぼ百年の生涯に、身の回りの自然を描き続けました。
このように聞くと、それはきっと、じぶんにはできない特別な才能だったのだろう、と思えますね。

でも、同時に、こうも思えます。

それ、じぶんかも?

おもしろいミステリー・サスペンス映画といえば?
何と言っても、予想外の展開、意外な結末ですよね。大どんでん返し、なんて言いますね。その中でも、いちばん意外な結末は、というと?

それは、「なんと、犯人は自分だった!」です。

主人公に共感を抱きながら、誰だろう、なぜだろうと、ドキドキ緊張しながら、すっかり映画の中に浸ったところで、突然、話が急展開します。

ふしぎのおかげ

おどろきは、知ることのはじまり。
「知」は、おどろくことからはじまるー。

おどろくとはどういうことでしょう?

こんな会話を思い浮かべてみます。

の:よーし、これから驚くぞー。
ド:のびちゃん、自分ひとりで驚くの、ムリだよ。
の:どうして?。いっぱい驚いて頭よくなるんだ。
ド:うーん。じゃ、まずやってみればいいよ。