Empathemian, Limhamn, Sweden

マトリョーシカ人形をご存知ですか?

体の中央を上下に開けると、中にひと回り小さい人形が入っている。その人形をあけると、また小さい人形が。というふうに、入れ子の人形が繰り返されます。

入れ子がくり返されることを「さい」と呼びます。
マイケル・コーバリスさんは、この再帰が、人間の最大の特徴であり、進化の原動力であったと説きます。

「人間の脳内の1兆のニューロン、ひとつのニューロンで3万もの接続で起きている再帰現象。言語・数・記号をつかって抽象化できるのも、再帰の働きがある。人間は、考えの中に考えを埋めこみ、プロセスの中にプロセスを入れて発展させることができる。」

くりかえすとは、くるくる回るように、続けること
「くるくる」とは、出たところに戻ってくること。反復し、それが持続すること。

出力したものが、次の入力になり、それが次の出力を生み、そこで出されたものが次の入力になること。つまり、出力を入れ子にして、入力する、そこで出力したものを、入れ子にして、入力するというふうに、括り・まとまりをつくって、それをぐるぐる循環させることです。

それは、再帰的な機能をもった脳をもっているというよりも、そもそも、自然の営みが再帰的なのです。だから、自然の一部である人間の身心と、環境の相互作用も再帰的。では、人間の特徴をより活かすには?

物事を身につけるには「繰りかえし」の持続と循環こそ。

そのためには、入出力の循環的な働きを促し、支え、手助けをしてくれる道具や環境が重要です。
人間の根源的な力を引き出しながら、そのことを自覚する機会。そのお手伝いが、エンパシームです。

出典:Michael Corballis『The Recursive Mind』、Rikko Sakaguchi 『Empatheme Method』