深水享子『暁の露の種』

Life is iteration.(いのちはくりかえし)

享子さんのお便りです。
あさがお [ひとりだけで咲いていない]の続編として。

「秋も深まり、こちらは朝の気温が10度以下が続いて紅葉も進んで来ました。
今日、暁の露の種を採取しました。32粒。
3本のツルに分岐した1株から採取した数です。
気づかぬうちにこぼれ落ちた種もありそうです。」
「赤い花の他の品種は黒い種ですが、これは白っぽいです。
半分は欲しがっていた友だちにあげて、半分は来年播いてみようかと思っています。」

いいですね。
花は咲くだけではありません。
実を結びます。

Seeds connect life.(シードがいのちをつなぐ)

実を結び、いのちをつなぎます。
そのあいだの時間と空間を取り持つものがタネ。
媒体(medium)のおかげで、くりかえし、つながりをつくれます。

人間も地球に登場して以来、ずっとくりかえされてきました。
推定によると、これまでくりかえされた回数は1000億を超えるそうです。
つまり累積、1000億人。(*注1)

いま地球上に人口、70億人余り。
ですから、ちょうど、1000億番目の人がいらっしゃるかもしれませんね。

生きるとは、くりかえされること。
ひとりでではなく、みんなで、です。

英語で人間はヒューマンと言います。
ヒューマン (human)という語は、土という意味から来たことばです。

文字どおり、土から生まれ、土にかえるのですね。
ただし、時間的、空間的な中間状態をとりもつタネがあります。

おなじように、ことばは声のタネです。
声にして、いったんタネに変える。
それを行き交わせることで、じぶん自身とも、人の心とも、つながります。

出典・参照:以下のエンパレットなど

(*注1)どの推定値も、1000億人を超えて、1080ー1190億人の範囲。

How Many People Have Ever Lived on Earth?

How many humans have ever existed?

あさがお [ひとりだけで咲いていない]

地を踏んで、空を見上げる。[HUMANとは?]

思いのタネをまく ④ 手入れをすると、タネが芽生える。

インナースピーチ 心の中のことばを抽出する(7)思いをかなえるしくみ

共に生きる:花とミツバチの相互アフォーダンスのように