蓄音機と人間の不思議①|Can you hear me?音のつぶつぶ感を味わう

寺田寅彦のエッセイ「蓄音機」から100年。1年のうち100日以上をネット上で暮らす現代生活にあって、録音や録画は心の一部です。スマホで録画をすればいっしょに録音もされますが、録音と録画は別々の機能です。なぜなら、人間の「目と耳」の働きに違いがあるからです。色は混ざってしまいますが、音は色のように混ざるのではありません。

Sound is granular.(音はつぶつぶ)

落花生にも、都合がある|殻と実は、いっしょ

The way up and the way down are one and the same.(のぼり坂とくだり坂、どちらもおなじ道)

落花生は不思議な植物です。地中にカプセルをつくって実を結ぶ花。実は、土の中に、カプセルができるから、実ができるのです。カプセルができないと実にはならない。私たちは、どうも「原因→結果」と「手段→目的」という、後づけの考えに慣れすぎています。何でも人間の都合であてはめるというルールに。落花生はそんなふうに考えていません。

Circular turquoise badge with water texture, a white stick figure balancing, sparkles, and the caption 'Chance • Balance' with the number 2.

チャンスとバランス②(未知への偏りに気づく)

バランスをかくとは?何がかたよるのでしょうか?それは「チャンス」です。まだわからない、未知のことに対する姿勢。その姿勢が、バランスを欠いてしまうのです。人間の合理思考は限定的で、損失することにとても敏感になるバイアスが知られています。じぶんが得することを前提にするために、未知のことに対しての姿勢がかたよるのです。

How do I get neutral? (ニュートラルになるには?)

チャンスとバランス①(反対を思い出そう)

「修養」は姿勢を正すプラクティス。姿勢を正すとはバランスを保つこと。バランスとは、天秤にかけ、かたよりを減らしたり、なくしたりすること。その時、比べるものがない、考えがひとつしかない、のでは、バランスのとりようがありません。行き過ぎ、やりすぎ、過剰だと感じた時には「反対のこと」を思い出し、それを声にして言ってみるのです。

How am I doing?(バランスとれているかな?)

わけへだてはいらない|荘子に学ぶ心の自由

胡蝶こちょうの夢という話があります。「ある時、夢の中で蝶になり、じぶんが荘周であることを忘れていた。ふと目が覚める。荘周が夢で蝶となっていたのか、蝶が荘周となっていたのか。」身のまわりの自然に心を寄せるだけでおのずと想像力は働きます。蝶の気分になれる時、それは夢であり、現実でもあります。本来、心は自由。わけへだてはいりません。

Inspire imagination. ひらめく。

未知の世界をのぞく

珪藻(けいそう)は、コンブとおなじように、藻(も)なのですが、水に溶けているガラス分をとりこんで殻をつくります。地球上の1/4の酸素を算出していると言われます。太陽の光でガラスの殻をつくる生き物。川原から拾ってきた石の裏側から、地球全体の何億年まえとつながる想像の世界。その世界を顕微鏡でのぞいてみることができます。

It’s wondrous.(ふしぎはたのしい)

道があるからふりかえれる(トレイルにゆだねて⑤)

道は、歩くだけではありません。道にそって、ふりかえることができます。道の途中で起きたことを思い出すことができます。例えば、こう考えることもできます。トレイルがあるから、歩んでいける。くりかえせる。ひと休みできる。たどりつける。ふりかえれる。やりなおせる。めぐりあえる。わかちあえる。トレイル感が身につくと楽しくなります。

You remember the trails you walked.(じぶんで歩んだ道を思い出す)

道があるからたどりつける(トレイルにゆだねて④)

道のほとんどは、まっすぐでも平坦でもありません。だからこそ、目標にたどりつくことができます。山の道をまっすぐ登るのはとても困難です。道がゆるやかに、ぐるぐると進ませてくれるからこそ、すこしずつ登っていけるのです。ふだんの生活も、道とおなじです。ものごとは、急に達成しません。すこしずつ、順に進むからこそ、上達するのです。

All you need to do is keep going.(大切なのは、歩み続けることだけ)

夢は、見たことに意味がある|意味って何?①

作家ボルヘスは言います。「よく、あなたの小説にはどんな意味があるかと聞かれます。物語そのものが意味です。物語は何かを言い表すための半分の真実ではなく、物語自体が真実なのです。」私たちは気づかぬうちに、常識的な考えに囚われ、目的が先にあるものだと考えてしまいます。この話によく似た体験があります。その典型が夢です。

The story itself has its own reality.(ストーリーを語ること自体に真実がある)

じぶんの影をうつす「形端影直」

唐代の詩人、王勃の詩に「形端影直」ということばがあります。形は影に現れる。写った影によってじぶんの姿がわかる。映り出たものを見なければ、じぶんの姿はわからない。一方、影だけをつくることも、影だけまっすぐにすることもできない。姿勢をつくることと、そのとおり現れることは一緒のこと。このことばにプラクティスの核心があります。

Reflect your micro-actions in Empatheme.(小さなふるまいをエンパシームにうつす)