
「修養」は、姿勢を正すプラクティスです。
姿勢を正すとは、バランスを保つことです。
・バランスをとる
・
・
・均整、調和
・ほどよい距離感
いいことばが、たくさんありますね。
バランスを保つ修養。
そのためには、何をしたらよいでしょうか。
・静かにすわり、おちつくこと。
・短いことばで声にして、じぶんをふりかえる。
なぜそうするかというと?
バランスとは、
天秤にかけて、かたよりを減らしたり、なくしたりすること。
比べるものがない、考えがひとつしかない、のでは、バランスのとりようがありません。
行き過ぎ、やりすぎ、過剰だと感じた時には、「反対のこと」を思い出し、それを声にして言ってみるのです。
反対のこととは?
・することばかりではなくて、しないこと、やめること
・足し算ばかりではなくて、引き算してみること
・自分ばかりでなく、相手。じぶんも相手だとおもうこと
・「敵か味方か、損か得か」のような「わけへだて」を忘れてみる
孔子のことばにあります。
「中庸の徳たるや、それ至れるかな。」
中庸がいちばんの徳だ説いたのですが、何か一定の知恵のことではなく、そのようにふるまうという知恵の働きのこと。それをかみくだいて、ひらたく言ってみると、てんびんの反対側に乗ることばを思い浮かべることになります。
バランスが大切だと、頭ではわかっても、ふだん、気づかずに、バランスを欠いてしまうのは、なぜなのか?
何が行き過ぎになるのでしょうか?
自意識は、何をいっぱいにしてしまうのでしょうか?
How am I?(バランスとれているかな?)
出典:孔子『論語・雍也第六の二十九』