Empathemian『Balance of Chance』

Is there any chance?(可能性あるかな?)

何がかたよるのでしょうか?

それは、「チャンス」です。
チャンス (chance) は、これからの可能性、確率をあらわすことばです。(*注1)

まだわからない、未知のことに対する姿勢。
その姿勢が、バランスを欠いてしまうのです。

なぜでしょうか?

こんなことばに、聞き覚えはありませんか?

[A]
・そんなのムリ
・できっこない
・やってもムダ
・ダメにきまってる
・わかるわけない
・そんなことはありえない
・やめたほうがいい
・わざわざやる意味ない
・じぶんには関係ない
・何の得にもならない
・失敗するとロクなことない
・期待しないほうがいい

こちらのことばは、どうでしょうか?

[B]
・できるかもしれない
・やってみなければわからない
・やる意味はある
・何かわかるかもしれない
・そういうこともありうる
・やったほうがいい
・やってみたい
・何かおきるかも
・失敗してもいい
・何も失うものはない
・損ばかりじゃない
・人のためになるなら

もし、[A]のことばばかりだとしたら、バランスがよくありません。
[B]のことばだけでよい、ということではありません。
ポジティブの方がよい、楽観的な方がよい、運を信じるのがよい、と短絡的に言っているのではないのです。

バランスが崩れていることに気がつけるかどうか、です。

人間の合理思考は、とても限定的です。
損失することにとても敏感になってしまうバイアスがあるのです。
よくないことが起きるのを、先まわりして恐れたりすることも、人間の感情です。

でも、すこし落ちついてみれば、バランスにかたよりがあることに気づきます。
じぶんを中心にしているからです。

じぶんが得すること、何かを得ることをあたりまえの前提にしていると、未知のこと、わからないことに対しての姿勢がかたよってしまうのです。
じぶんがかたよっている。じぶんにかたよっている。
その結果、大切なことが見捨てられています。

How do I get neutral? (ニュートラルになるには?)

「チャンスとバランス」(3)へ

出典・参照:人間の限定合理とバイアスに関するエンパレット

(*注1) chanceとは、物事が起きる確率、偶然起きる可能性をさします。chance of raining (雨になる確率)

「私たちはみな、限定的なじぶん。」

「ゆっくりと、パッとひらめく」

味わう「15秒」が大切な理由(毎プラの意味)