あべこべの気分になれる

雨が降ると、カサを持って出かけないといけないし、雨がやめば、そのカサを電車にわすれてきたりもします。服も濡れるし、湿度が高いと、気分に影響します。
でも、こどもの頃、雨がうれしかった思い出はありませんか。雨が降ると、あそびの場が広がります。

長ぐつで、水たまりにはいったり、カタツムリをシゲシゲと眺めたり。

雨の降る河原には、いろんな生き物がでてきます。
どこから来たんだろう、と思うぐらいに。

こんな絵本があります。『カエルのおでかけ』です。

そとは、どしゃぶりの「いいてんき」。
カエルは、うきうきおでかけ。
そうです、カエルにとっての「いいお天気」は、雨の降る日です。

細雨養花

久しぶりの雨で庭の木々がしっとりと柔らかくなった。いつの間にか、洋梨の木に小さな白い花が咲き出している。控えめに芽吹いた新緑の葉に寄り添い、つぼみからふんわりと膨らんだ花が霧雨に濡れてしおらしい。

庭全体が振動する微粒子に包まれ、辺りには樹木の爽やかな香りが充満している。胸いっぱいに湿った空気を吸い込むと、体中がじんわりとしてくる。

風雪培土、細雨養花
(ふうせつばいど さいうようか)

共感のまなざし

浜までは海女も蓑着る時雨かな
(浜までは あまも みの きる しぐれかな)
江戸時代の俳人・滝瓢水(たきひょうすい)の読んだ一句です。

これから海に潜る海女さんが浜を歩く光景。
雨に濡れないように、蓑を着ているのです。
これから海に入るのですから、すぐ身体は濡れてしまいます。どうせ濡れるのに蓑を着るなんて。

この俳句に映し出されている光景は、それでもじぶんの身体をいたわる海女さんの姿に、一瞬
ハッとしたこと、そしてじんわりと、共感のまなざしを抱いた様子です。