雨降って地固まる

Adversity strengthens the foundations. （雨降って地固まる）

長い間、旱魃が続き、土地も干上がっていたカリフォルニア。
この年末年始、それが一転して暴風雨に見舞われました。

太平洋の水蒸気。
風にのって、膨大な水量が降り注いだのです。
7年分の雨が1週間で降った、とある人は言います。

各地で洪水の被害。
が、ようやく雨がやみ、太陽が戻ってきました。

干上がっていた大地に忽然と現れた大きな池。
トレイルにできた池に映り込んだ青空が一際美しく見えます。

カリフォルニアワインの産地ソノマでも、葡萄畑は水浸しになりました。
旱魃、山火事の災難を克服してきた葡萄畑。

今回の洪水も大きな一撃に。
と、思われていましたが、ソノマのワイン製造オーナーはこのように語りました。（＊注1）

「恵の雨ですよ。水浸しにはなりましたけど。
もともと、ブドウの木は雨の多い冬の間、休眠状態に入ります。
この時期は、秋の収穫から春の芽吹きまでの間、植物が充電する時。
たっぷりと降った雨は、ここ数年続いた乾燥した冬から解放される、歓迎すべきものです。」

「もちろん、暴風雨による浸食は問題です。
でも今のところ浸食の問題はなさそうです。
私たちが求めていた大雨になったようです。」

「この時期に水に浸かることは必ずしも有害ではありません。
ブドウ畑の一部に発生するフィロキセラ（害虫）の発生を抑えられるからです。
洪水で、新鮮な生体物質が堆積して土壌が強化されるかもしれません。」

忘れていたことを思い出させてくれます。

出典・参照：以下のエンパレットなど

感情とは「感覚の意味づくり」のこと