ハーモニーとは、生きていること

Harmony(ハーモニー)ということばがあります。

全体が調和した様子を表すことば。ハーモニーということばを聞いて、何を思い浮かべますか?

音のハーモニー。味のハーモニー。色のハーモニー。
演技のハーモニー。心と体のハーモニー。自然のリズムとのハーモニー。魂のハーモニー。

ギリシャ語に由来するハーモニーとは、「つなぎあわせる」「むすびつける」という意味でした。そこから、調和という意味が生まれました。

実感の切り取り

カルペ・ディエム (Carpe Diem) 。

ギリシャの詩人・ホラティウスの詩にあるこのことばは「今日を楽しめ、今を生きよ」という意味として知られています。

ラテン語の原文は「後のことを考えるのは最小限にして、今日を摘め」。
こちらの方が「今を生きよ」より、直裁で明快なアドバイスのように聞こえますね。

One and the same

The way up and down are one and the same.

ギリシャの哲人・ヘラクレイトスのことば。

それを、英語の声のことばにして言ってみます。
The way up and downをひとつのフレーズ、
one and the same をひとつのフレーズにして、あいだにほんのひと息いれてみましょう。

道は上りも下りも、ひとつでおなじもの。

なんだか、あたりまえじゃない?

アタラクシア

アタラクシア。

ギリシャ語に「アタラクシア」ということばがあります。「平静な心」を持つことです。

哲学者エピクロスは、「心の平静」を人間の幸福とみて、そこに生きるための目標をおきました。
ところが、当時のギリシャ哲学において、それが「禁欲主義」に対して「快楽主義」という名前で呼ばれたために、大きな誤解を生むことになりました。
現代の日本語でも、このことばを耳にした人のほとんどは、快楽が「心の平静」という意味だとは思わないでしょう。

エピクロスは、言います。

「快楽とは、一部の人が誤解しているような、享楽のなかにある快楽のことではない。それは、身体に苦痛がなく、魂に動揺がないことである。」