Hands hold a metal bucket with holes along the bottom as water pours out in thin streams onto a gravel path.
Empathemian『Unlearning』

What is getting in the way? (何が邪魔している?)

バケツに水をためようとしています。が、なかなかいっぱいになりません。

「もっと入れなきゃ。」蛇口をひねって、水を増やします。それでも、たまりません。

「まだ足りない。もっと。」一生懸命、水を入れ続けます。

でも、バケツの底には、いくつも穴があいていました。

水をためるには、まず、穴をふさぐ必要があります。

ふつう、こんなことはしませんよね。

でも、穴があいていることが見えなかったら、どうでしょう。

入れたそばから水が漏れている。でも、それに気づかない。水がたまらないという結果だけを見て、「まだ足りない」と思う。

⚪︎もっと水の量を増やさないと。
⚪︎もっとスピードを速めないと。
⚪︎もっと長い時間やらないと。

Stop adding more. (足し算をやめる)

私たちは、これと似たことをよくしています。

⚫︎やっているのに、うまくいかない。
⚫︎がんばっているのに、前に進まない。
⚫︎時間をかけているのに、なかなか身につかない。

そんなとき、「まだ足りない」と思って、さらに何かを足そうとします。

穴が見えていなければ、いくら水を入れても、足りないように見えます。うまくいかないときも、その原因になっていることに気づかないまま、「もっとやらなければ」と思う。

⚪︎前に進まないと、人に頼る。
⚪︎教えてもらおうとする。
⚪︎もっとよい方法があるはずだと思う。
⚪︎あるいは、じぶんには向いていない、と結論づける。

その間、じぶんが何をしているのかが、見えていない。

身に覚えはありませんか?

Empathemian『Unlearning』

It’s not what’s missing. It’s what’s in the way. (何が足らないかではなく、何が邪魔しているか)

ボトルネックがあれば、流れはそこで滞ります。

石がつかえているなら、石を取り除けばよい。穴があいているなら、穴をふさげばよい。

見えていれば、むずかしい話ではありません。

問題は、じぶんのボトルネックは、なかなか見えないことです。

そこで、じぶんに聞いてみます。

What’s holding you back? (何が邪魔している?)

思い当たることはありませんか?

⚫︎考えすぎている。
⚫︎気にしすぎている。
⚫︎予定を入れすぎている。
⚫︎情報を集めすぎている。
⚫︎説明しすぎている。

うまくいかないとき、何かが足りないとは限りません。すでにある何かが、邪魔をしていることがあります。

しかも、クセは、くり返すほど身につきます。

邪魔になっているクセに気づかないまま、「もっとやらなければ」とくり返せば、そのクセまでいっしょにくり返すことになります。

だから、足す前に、引いてみる。

⚪︎余計なものを取り除くと、美しさが現れる。
⚪︎雑念が減ると、集中しやすくなる。
⚪︎情報を減らすと、大事なことが見えやすくなる。
⚪︎予定を減らすと、時間にゆとりが生まれます。

Less is more.(減らすことで、得られる)

減らすことは、失うことではありません。何かを減らすことで、それまで邪魔されていたものが働きはじめます。

「もっとポジティブになろう」と力むより、日々の小さなネガティブを減らす。
「もっとがんばろう」とするより、じぶんを消耗させていることを減らす。

作(文・挿絵・声に出すことば・声):坂口立考
出典・参照:以下のエンパレットノートなど

(*注)英語耳°獲得のエッセンスも、毎日のクセの引き算にあります。手本の声をまねようとしても、すでに身についている日本語の音やリズム、文字から音をつくるクセが入り込みます。そのままたくさんくり返せば、自己流のずれまでいっしょにくり返すことになるからです。

だから、プラクティスはたくさんやればよいのではありません。手本とじぶんの声を比べ、違いに気づき、日本語の干渉や自己流のずれを少しずつ減らしていく。ずれが減るほど、手本の音に似せられるようになります。そして、じぶんで再現できる音が増えるほど、それまで聞きもらしていた音も、ことばとして耳に入ってくるようになります。

一度に大きく変えるのではなく、毎日、わずかなずれを減らす。それではうまくいかない、と確実に言えることをひとつずつ減らしていく。それが、Unlearningを重ねる「つみへらし」です。

暗黙の前提を入れ替える原理|Unlearning シリーズ(7回)

⚫︎話は逆です(結果を原因と思い込むクセ)|Unlearning ①
⚫︎答えは内側にある(答えを外に探すクセ)|Unlearning ②
⚫︎〇〇なんてものはない(概念を実体だと思い込むクセ)|Unlearning ③
⚫︎ 引き算せよ(足りないから足すと思い込むクセ)|Unlearning ④ 
⚫︎ おかげさまです(自分だけが原因だと思い込むクセ)|Unlearning ⑤
⚫︎ トライするから変わる(やる前に結論を決めつけるクセ)|Unlearning ⑥
⚫︎ だったかもしれない(ひとつの見方に決めつけるクセ)|Unlearning ⑦