Inspire Self.(じぶんをひらめかせる)
一人称、二人称、三人称。
話す、この私が一人称。
聞いている、あなたが二人称。
話に出てくる、それ以外の人、ものは全部、三人称。
文法上の分類です。
はて?
考えてみると、なんか、変。
だれにも、話していない時がある。
じぶんひとりの時。
心の中で何か考えているじぶん。
相手に話す以前のじぶんは、何人称?
「私」は一人称に決まっている?
私は、対外的なもの。
相手に話しかけるから、「私」と呼びます。
つまり、「私」は「あなた」とセットの概念。
わたし以前の、じぶんがあります。
・思っているじぶん
・考えているじぶん
・じぶんに語りかけるじぶん
Explore Self.(じぶん探索)
じぶんは、ゼロ人称です。
一人称以前の、素のじぶん。
私たちは、1日の大半を「ゼロの地帯」で、じぶん自身とコミュニケーションしています。
何かを考えている時も、
ことばを覚える時も、
日記を書いている時も、
夢でストーリーが進行している時も。(*注1)
ゼロ人称のじぶん
そのじぶんを包むように、
なぞるように、
たしかめるように、
声をかけて生きているのです。
ゼロ人称のじぶんが使うことば。
それが、内語です。
内なる言語。
じぶんをつくることば。
インナースピーチ(1)思考を形づくる心の中のことば(インナースピーチシリーズです)
出典・参照:以下のエンパレットなど
(*注1)英語の文法のはじめに、人称の話がでてきます。日本語の日常会話では、主語を使わないことが圧倒的に多いですが、場合によっては主語が必要になります。外に向けてことばを発する時の状況や心持ちが、一人称モードをつくります。実は、英語でも主語を省略することがあります。また、昔は、主語・一人称(I)は、使われていなかった表現も、だんだん進化して、今のカタチになったという発展の歴史があります。どんな言語でも、私たち人間は、じぶんの心の中でことばを使っています。インナースピーチ(Inner Speech、Self-Talk、内語)と呼ばれます。
そのように、声に出して言う。[ソクラテスが本当に言ったことは?]