Just one little moment.(ひとつ、小さな
空間の
私たちは、息によって声を、声と全身の動きによって、ことばを紡ぎ出しているからです。
ひとりでいても、相手の存在があり、やりとりするかのように、ことばを使っているのです。
ひとつのセリフの中に、いろいろなサイズの
・ことばとことばの
・セリフとセリフの
・場面と場面の
・音の区切れ(音節)と音節の
その基本(ものさし)となるのが、息です。
私たちは、息を声にかえて、話します。
ですから、ひとつのセリフは、ひと息です。
セリフの区切れは、息の区切れ。
ことばとことばのあいだの
微かな
でも、ほとんど気づくことはありません。
母語は、生まれて以来、絶え間なく、身につけてきたものだからです。
その瞬間、静止状態で、身体が次を動きを待っているのです。
逆の言い方をすると、ことばは、声に出さない無音静止状態によって、区切りをつけることです。
何でもないようなことですが、実は、重大な出来事だったのです。
You have the power.(その力がある)
ことばを話す時。
無意識的な、しぜんな流れの中に、間が小さなつぶのようにして、つくられています。
ただし、急につくられるわけではありません。
順番のある流れとは、シークエンス(連なり)です。
たとえば、数珠つなぎのように、玉がつながっている様子。
ひとつの流れがいります。
前後がいります。
周囲がいります。
あたりまえのことのように聞こえるかもしれませんが、このことがとても重要です。
ポンとひとつ、
(3)人間の「間」をつくる
このように間を掘り下げていくと、行き着くところがあります。
それは、人と人の
もともと、人間ということばは、人と人の間(あいだ)と書きますね。
また、世の中の人全体を指して
私たちはみな、ひとりひとり、生きていく存在です。
と同時に、ふれあい、わかちあい、共に生きる存在でもあります。
なぜ、
それは、私たちが生きて暮らしていく上で、人と人の間(あいだ)には、ほどよい間隔と適切なタイミングが、とても大きな役割をになっているからです。
ほどよいとは、バランスが取れている、という意味です。
バランスということばも、
・どちらか片方に行き過ぎないこと。
・近づき過ぎない、くっつき過ぎないこと。
・離れ過ぎない、遠ざかり過ぎないこと。
でも、じぶんがバランスが取れた姿勢をつくっているかどうか、なかなかわかりません。
ですから、実際に
エンパシームは、そのために編み出されたものです。
まず、ひとりで、
エンパシームは、ひとつの
また、同時に、カプセルのように、その中に小さな
それをあとから、手にとるように、見て、聞いて、ふりかえることができます。
それだけではなく、さらに、じぶんのつくる
そして、人と人のほどよいつながりをつくることができます。
・そっとみまもる(助けを求められたら応じられる)しくみ
・わかちあう(お互いの気持ちにもとづいている)しくみ
・よりそう(ことばひとつひとつをベースにはげましたり、はげまされたりする)しくみ
現代テクノロジーによって、人と人の距離は近づいたように見えますが、ほどよい間隔、つまり
押し付けるのでもなく、放ったらかしにするのでもないということは、なんてことない話に聞こえますが、実は、なかなか得がたい出来事なのです。
でも、ものごとの根源にさかのぼってみると、
ぜひ、エンパシームを利用してみてください。
また、エンパレットも自由に活用ください(注1)
間[ま]をつくる② [小さな間が姿勢をつくるのは、なぜ?]へもどる
出典・参照:『毎プラ てびき』、SomniQ, Inc 『Visualization of Speech』、以下のエンパレットなど
(注1)本エンパレット「間をつくる」シリーズ①②③」と、「思いのタネをまく」シリーズ①②③④、Festina Lenteシリーズ①②③④は、互いに結びついています。キーワードをつなぐと、[思い・ねがい]=[タネまき・手入れ]=[姿勢]=[間をつくる]=[共感・想像]=[気づき]=[作法]=[プラクテイィス」です。
FESTINA LENTE ④ [ゆっくりすることで、深くなる学び]