なしの花

Empathemian 『梨の花』 Menlo Park, Callifornia

「生涯、行うべきことをひとことで言うと何でしょうか?」

「論語」の中で孔子は、弟子の子貢に答えて言います。

それは「恕」(じょ)。おもいやりである。

相手の身になること。

じぶんがされたくないことは、人にもしてはいけない。

相手に身になる心、「恕」。それは、じぶんの中から表われ出る共感の心。
孔子は、「恕」こそがすべての徳に通じるふるまいであることを、ひとこと、一文字で示しました。

「論語」は、仁・義・礼・智といった倫理道徳を教える儒教の経典と言われます。
しかし、オリジナルの「論語」は、人びとが共に、よりよく生きるために、どうしたらよいかを、孔子が弟子たちにやさしく説いた、具体的な行動の指針だったのです。

知識や技術の修得以前に、いちばん大切なことがある。まず、自分自身を思いやること。そのためには、相手の身になること。

共感のふるまいこそ、学びの原点。

孔子が私たちにも語りかけてくれているようです。

出典:『論語』衛 霊 公 第15ー24