記憶のサイエンスとプラクティス ④ 努力が報われるには?

たくさん勉強時間を使っても報われないのはなぜ?想像するプラクティス、それをいつもおなじようにできる姿勢をつくること。記憶のサイエンスをプラクティスに役立てるには、メカニズムを知っているだけでは、身につきません。想像する姿勢をつくる。姿勢と想像のあるプラクティスが持続すれば、かならず、報われます。それも掛け算で大きく。

記憶のサイエンスとプラクティス ③ ことばを思い出すには?

記憶は覚えるだけでなく、思い出すこと、思いだせることがいちばん大切です。そのためには、リズム、音、感触。ことばの響きと意味をイメージできるような体験として、日々の習慣に組み込むことです。ことばの連想イメージどうしがつながり、ネットワーク空間のようになっていきます。想像するふるまい、そのプラクティスこそ記憶の根源です。

It’s all about imagination in your self.(すべて想像でできている)

記憶のサイエンスとプラクティス ② ことばをとどめるには?

記憶を定着させるには?どうしたらしっかりと定着するように覚えられるのか。だれでも経験的に知っているヒントがあります。それは「忘れやすい・定着しづらい」方法を知ることです。記憶のしくみ・手順や道筋を無視すると、忘れやすく定着しづらくなります。失敗を避ける一方で、ムリ・ムダ・ムラの多いやり方をしているじぶんに気づくこと。

Things that stay make your self.(とどまるものが、じぶん)

記憶のサイエンスとプラクティス ① ことばを覚えるには?

記憶のサイエンス。脳科学や心理学の研究成果による有益な知見がたくさんあります。それらをもっとじぶん自身の学習に役立てるには?本を読んだだけでは何も起きません。どのようにプラクティス(実践)するのかについて、しっかりした手助けがいります。いつものように、のび太とドラえもんの対話形式に図解をまじえ、4回シリーズのお話です。

You are all you remember.(じぶんとは、思い出すことのすべて)

自己をならふというは自己をわするるなり④ [相手を思う心と親切なふるまい]

「自己を忘れる」は忘れる話というより、むしろ、忘れる体験を思い出すことです。端的に言うと自然に親しむことです。正法眼蔵には、親しむということばがたくさん出てきます。例えば「山河の親切」。共感的な想像を英語でempathy(エンパシー)と言います。相手を思いやる状態、親しくふるまう行為が「自己を忘れる」修養になるのです。

自己をならふというは自己をわするるなり③ [忘れるとは、相手の存在をイメージする共感的な想像力]

人間の脳にはマイナスという概念がありません。忘れる、消し去る、といった、キャンセルボタンや、削除キーのような機能はないのです。でも、忘れるというスイッチのかわりに、忘れるという状態にみちびくことはできます。大切なことを学ぶということは「じぶんを忘れている」ふるまいや行為によるものです。忘れていたことに気づくことです。

Unlearn to learn your “self”(じぶんを忘れるを身につけてこそ、学べる)

英語トレイル「センスを身につける」イメージ空間のネットワーク

この絵図は、ことばを身につけるエッセンスのつまった、想像と実感のツールです。相手とふれあう場は「音・リズム、身ぶり・手ぶり、間あい」が結びついたもの。その空間イメージを身につけるプラクティスがセンスを高かめることです。また、そのセンス空間イメージどうしをつなぎ、ネットワーク化していくことが、ことば(英語)の習得の秘訣。

自己をならふというは自己をわするるなり②[脱落する身心を確かめること]

道元禅師はものごとを逆転させるイマジネーションを明快な論理に集約させます。身心脱落とはなりきってじぶんを忘れること。周りの世界の中に自己投出。 脱落身心とは、そのじぶんをふりかえって自覚すること。身心脱落と表裏一体の、脱落身心。身心脱落するじぶん自身を確かめる自覚(証)によって行為(修)になるのです。だから、修証一如。

Learn to unlearn your “self”(じぶんを忘れる、を身につける)

自己をならふというは自己をわするるなり①[心身脱落は「じぶんを忘れよ」ではない]

道元 『正法眼蔵』に「自己をならうとは自己を忘れることだ」ということばがあります。仏道は自己の究明である。そのエッセンスは、自己を忘れること。「身心脱落」であると説きます。じぶんを投げ入れるように、とろけるように、じぶんを忘れることである、と。ところが、実は、その真意にはもっと先があります。身心脱落だけではないのです。

Unlearn your “self”.(じぶんを忘れよ)

[毎プラ] 中高生のためのトレイル ガイド

背中がそっと押されるような「中高生のための」毎プラ。サイエンス・アート・数学・哲学・テクノロジーのテーマをプラクティスと結びつける、100のストーリー。じぶんと結びつけて世界とふれあうきっかけを。ものごとの見え方が変わる、小さな一歩を。ひとことをじぶんの声に変えて出力する、声をカタチにすることで、チカラが生まれます。