Woman in a purple shirt and cap swinging a backhand on an outdoor tennis court at sunset.

「メンタルが強いか、弱いか」ではない|Resilience ②

「メンタルが強い」とは、勝敗という結果だけを評した比喩にすぎない。勝てば強いと言われ、負ければ弱いと言われる。結果から原因がつくられ、負けた者は弱い人にされてしまう。だが脳には攻めると避けるの二つのモードしかなく、日々のプラクティスがその切り替えを左右する。育てるべきは強いメンタルではなく、立ち直るプラクティスである。

Stay on.(そのままで)

「折れない・負けない・あきらめない」とは?|Resilience ①

折れない、負けない、あきらめない。すべて結果をあらわすことばです。私たちは、その結果を先に掲げ、そこへ向かおうとします。でも、順序は逆です。レジリエンスとは、崩れないことではなく、崩れたところから、ふだんのじぶんへ戻る力です。必要なのは、戻るためのプラクティスです。かんばることばの前に、まず戻ることばを持つことです。

Practice returning.(戻ることをプラクティスする)

Side profile of a female tennis player with a highlighted brain diagram, focusing on the amygdala labeled in the head.

心の切り替えモード③|逃げるモードに入った瞬間に勝負に負ける

勝負は相手に負けるのではありません。Approach(向かう)からAvoidance(避ける)へ切り替わった瞬間に負けが始まります。Approachではドーパミン、Avoidanceではコルチゾールが優位に働き、この二つのモードは同時に成り立ちません。スキルだけではなく、それを発揮できる「状態」が勝負を決めるのです。

Get back to your practice. (いつものじぶんに戻れ)

メンタル?(鍛えられるのはプラクティスだけ。気は楽に)

サッカーのPK戦。ゴールまでの距離、ボールの速度、人間の運動の物理関係が「成功しない確率」30%を生みます。経験豊富なキッカーでもはずします。勝敗は1人分の差。キッカー選びと順番は大きな要因です。選手に何かできること?メンタル?いいえ、できるだけプラクティスすることです。それ以外に、それ以上に、できることはありません。

Nevertheless, all you need to do is practice.(それでも、できるのは備えることだけ)