しかかり中のじぶん

ダニエル・デネットさんは、こう言います。
「私たちの頭の中は、出来事や計画、考えなどに関する、しかかり中のドラフトが複数存在する。そうしたドラフトの中で、もっとも多くの処理活動をおこなっているものが、意識である。」

意識は、中央コントロール室のようなものではなく、脳内に分散された情報である、というのです。デネットさんの考えは、意識が中央で制御する装置のようにして、自分自身の活動を支配している考えたデカルトとは、正反対です。デカルトは、経験した感覚データを上映するスクリーンのようなものと考えましたが、デネットさんは、多元的ドラフトのようなものだと言います。