Empathemian, London, UK

Imagine a rainbow.(虹を想像する)

のびた:ねぇ、ドラえもん。何で「にじ」って呼ぶの?
ドラえもん:空の虹のこと?
の:そう。
ド:昔の人がそういうふうに呼んだから。
の:英語はレインボウ(rainbow)でしょ。
ド:雨の弓だね。
の:にじは、弓じゃないんでしょ?
ド:フランス語では空のアーチ(arc en ciel)。
の:ふーん。
ド:スペイン語は「イリス」のアーチ (arco iris)。
の:イリスって?
ド:ギリシャ神話に出てくる、虹の女神アイリス。
の:弓でもアーチでもないとすると?

Empathemian, Havana, Cuba

ド:古代では、虹は蛇。
の:えー!ヘビなの?
ド:蛇は、不思議な力としておそれられた。
の:怖いもんね。
ド:蛇は再生の神。
の:あ、そうそう。ヘビって抜けガラになるもんね。
ド:虹と蛇は、漢字も似ているよ。
の:空のヘビだなんて、知らなかったなぁ。
ド:似ているものを感じとることがイマジネーション。
の:にじって、色のことなのかなって思ってたよ。
ド:色よりも形だったんだね。似ているから。

Empathemian, Vilanova, Spain

Enjoy the rain. Enjoy the rainbow.(雨を楽しむ、虹を楽しむ)

の:でもさ、にじとへびは音がちがうよ。
ド:蛇の総称は、なじ。なぎ。
の:なじ?
ド:うなぎも似ているでしょ。
の:ニョロニョロするものね。
ド:カーブを描いて、動く。
の:あ!首のうなじも?
ド:そうかもね。
の:そういう見方をすると、似てるもんね。
ド:それから、うず(渦)もおなじ語源だよ。
の:へぇー。
の:蛇は渦巻くよね。
ド:蛇も水の渦も似ている。
の:ぐるぐるまくもの。
ド:そう、シンボルなんだ。
の:昔の人は直感的に捉えているんだね。
ド:虹は七色、っていう知識はずっ後のこと。
の:学校でそうやって教わったから。
ド:知識のおかげで、想像しなくなっちゃうね。

Empathemian, Mountain View, California

The sun, the rain, and you.(太陽と、雨と、じぶん)

の:想像しなくなるの?
ド:うん。虹は七色だって言ったよね?
の:レンズで実験したよ。7つの色にわかれるの。
ド:雨がレンズになっている。
の:でもさ、そんな大きなレンズがあるの?
ド:ないよ。
の:大きなレンズで虹が空に映っているんでしょ?
ド:空中には無数の小さな水滴があるだけ。
の:じゃ、虹はどこにあるの?

Empathemian, Malmo, Sweden

There’s a rainbow if you look up. No rainbow when you look down.(空を見上げるから虹がある。下を向いていると出会えない)

ド:のびちゃん、虹に向かって走っていったことあるでしょ?
の:あるある。ぜんぜん近づかないんだ。
ド:それに、しばらくすると消えちゃう。
の:何か変だな。科学の実験が正しいんだよね?
ド:もちろん。
の:大きなレンズと空の壁じゃないの?
ド:ちょっと想像力も必要だよ。
の:何を想像するの?
ド:虹という現象を想像すること。
の:えぇ?どういうこと。この目で見えている、あの虹でしょ?
ド:大きな弓や蛇のように見えるけれど、壁に映っているんじゃないんだ。

Empathemian, Sunnyvale, California

You are the rain. You are the rainbow.(じぶんが雨。じぶんが虹)

の:じゃ、どこにあるの?
ド:空のどこかのきまった場所にあの形をしたものがあるんじゃないんだよ。
の:でも、空のどこかにあるんでしょ?
ド:空中全体にある無数の水滴のひとつひとつが出している光。
の:それが集まってあんなふうに見えるの?
ド:そう。空に模様がついたようになる。
の:だから追っかけてもダメなのか。
ド:小雨が降っているところにじぶんの後ろから光がはいってくる時だけ。
の:それで、すぐに消えちゃうんだね。
ド:虹は、7色の光の成分という知識はありがたいんだけどね。
の:ありがたいけど?
ド:想像が止まっちゃうことにもなるよ。
の:小さな水滴の全員がおなじように働いていたんだね。

Empathemian, A small Rainbow, Menlo Park

Try to be a rainbow in someone’s cloud.(曇っている人のために、虹になろう)

虹は、どこにでもできます。
ホースで水を霧のようにして出してみるだけで、小さな虹をつくれます。

光と空気とじぶん。
虹もまた、共感の心の演出。

水滴のじぶん

流れ星とねがい ①

FUN TO IMAGINE (1) 想像を生きている

共感の宇宙に生きている

点を結ぶ線になれ

出典・参照:Rene Descartes『Discourse on Method』(方法序説)、谷川健一『不死と再生の民俗』、大林太良『銀河の道 虹の架け橋』

ルネ・デカルト(虹の不思議をはじめに解明した人)