Empathemian, Menlo Park, California

宇宙にあるすべての物体は、共感によって結びつけられている。

ライプニッツは言いました。宇宙は、共感の結びつきでできている、と。そこから出発する方が、わかりやすいかもしれません。つながりあう宇宙のなかに、私たちは生まれてくるのです。

ライプニッツは、宇宙の、これ以上、わけられない最小の単位を「モナド」と呼びました。どんなイメージでしょうか。魂みたいなものか、エネルギーみたいなものか、表象する微小なピースか。何かにたとえないと、想像しづらいですね。

私たちは、みな、モナド。小さなじぶん。

人間の自分、「私」ではありません。宇宙のあらゆる物事のじぶんです。その中での、じぶん。牡蠣でもミミズでも砂でも岩も、モナドのじぶん。共感で結ばれている自他を自覚するじぶん。そのじぶんの存在を自覚すること。

山内志郎さんは、このように言います。
「自分の中にありながらも意識されることなく、せいぜい得体のしれないものとして、ぼんやりとした暗闇にしかみえないものだが、そういったくらいの領野を背景・地平としながら、そこにうかびあがってくる、際立った領野が、自覚つまり自分ということ。この自覚こそが、自分が世界にただひとりしかいないことをつげるもの。」

頭で理屈を考えようとしても進まないことも、共感の心で受けとめると、腑に落ちるかもしれません。じぶんもつながりあったモナドのひとつなんだ、と。

出典:ライプニッツ『モナドロジー』、山内志郎『ライプニッツ』、Pauline Phemister『Leibniz and the Environment』Stanford Encyclopedia of Philosophy