Less is more (4) (制約の回数)

Write less, say more.(簡潔にすれば、より多く伝わる)

作家アーネスト・ヘミングウェイは、簡潔な表現の独特なスタイルで知られます。

エンパレット「プラクティスのしやすさ」で紹介した「読みやすさの指標 Readability」で測ると、『老人と海』の読みやすさは、Grade 4(小学校4年生)です。

・文を短くする
・簡潔なことばを使う
・余計なことを省く

これだけなら、だれでもできそうです。
ところが、そうはいきません。
なぜでしょうか?

多面的な「エンパシーム」をひとことで

古代インドに「群盲、象をなでる」という寓話があります。
盲人たちは、それぞれ、象の体の一部だけをさわり、象とはこんなものだ、と理解します。
それぞれ、みな正しいのですが、それは全体の一部分です。
 
エンパシームも多面的で、その使い方、活かし方は多岐にわたります。
ただし、「群盲が象をなでる話」とちがいます。部分ひとつひとつでも意味があり、利用できるからです。
でも、それ以上に、それらをふくめてひとつのしくみであり、思想であり、社会イノベーションです。
 
エンパシームって何?

ひとりじゃない、みんなおなじ。

We are not alone.(わたしたちは、ひとりぼっちではない。みんなおなじ。)

「じぶんの代わりには、だれも生きてくれないけれど、じぶんひとりだけがポツンと生きているわけではない。時には、ポツンという気持ちになる時があるかもしれないけれども、その時だって、じぶんひとりではない。」

ある方から、こんなお便りをいただきました。

「そんなふうに、実感することができれば、とても生きやすくなりますね、今の世の中は、孤独に生きている方がふつうのような感じです。ひとり静かにする暇もなく、ひとりになれないのに、孤独。エンパシームを出すとすこし気持ちが和らいで、なんとなく生きやすさの力になってくれるようで、とてもありがたいものだと思います。」

フランクリンの修養ツール

アメリカ合衆国の建国の父のひとり、ベンジャミン・フランクリン。
フランクリンは、独立宣言、合衆国憲法の草稿にも関わった政治家であり、外交官であり、事業家でした。また、科学者であり、著述家であり、発明家でもありました。避雷針の発明、遠近両用めがねなどの発明はもとより、多くのものを考案し、それらを社会に活かした慈善事業に注力した人として知られます。

新渡戸稲造が5千円札の顔として知られるように、フランクリンは、アメリカの100ドル札の顔でおなじみですが、新渡戸稲造と同じように、フランクリンは何よりも「修養の人」として知られます。

フランクリンは、みずからの創意工夫を修養に生かしました。こんなツールをつくったのです。

いまを実感する単位

ジル・ハンソンさんの『マインドフルネス』の冒頭の一節です。

「最近、ある緩和ケアの看護婦から聞いた話。 彼女の仕事は、終末期の患者が人生の最期に、後悔に苛まれたり、死を恐れたりせず、残された「いま」という時間を最大限、意味あるものにする手伝いをすること。確かに、意味のある仕事だ。ただ、聞けば聞くほど、疑問が湧いて来た。

なぜ、それほどたくさんの人が、臨終を迎える段になって初めて 「いま」を学ぼうとするのか?。
生まれてから死ぬまで、「いま」という瞬間以外に人生はなかったはずなのだが。。」