声が、思い出てくる。

40年ぶりに、小学校の同級生から便りがあった。
エンパシームのサイトからの「申し込み」メールだった。先日地元で行われた、私の講演会の新聞記事を読んだので、と添えてあった。

さっそく、そのメールにあてて連絡をとった。すると、「40年分をいっぺんに語るのは無理」と言いながら、近況が要領よく、丁寧に書かれていた。

添付された一枚の家族写真に、二人の娘さん、ご両親も映っていた。本人の表情も昔のまま。

お母上の顔を見るなり、話し声が思い出されてくる。文字どおり、光景が、じぶんの内側から、「思い出てくる」かのようだ。

つぶのメタファ

目に見えない世界。

想像とは、見えるものを介して、見ようとすることです。見えるかのようなふりをすることです。あたかも見えているような、その気になって、じぶんと結びつけることです。フリをするというと、なにかの演技のように聞こえるかもしれませんが、実は、想像するというのは、絵を描くように、演じていることなのです。

Imagine (想像する)ということばも、真似をする、ふりをするという意味と同じ語源のことばです。脳の仕事は、「演じる仕事」をすることです。でも、脳だけではありません。環境の中で物事とふれあい、相互作用が生まれる時、そのフリができるのです。

電気のつぶが、身にしみる

杉晴夫さんは、こう言います。
「現代のわれわれの生活は電気によって支えられている。周囲には電気製品があふれ、空間には電波が飛び交っている。

「人類がこの電気を中心とした文明生活を打ち立てるきっかけは、イタリアのガルバ二が2種の金属線をつなぎ、カエルの身体に接触させると激しく収縮することを偶然に発見したことであった。同じく、イタリアのボルタは、この発見からヒントをえて、電池を発明し、電池から得られる安定した電流を使用した研究により、人類は自然界における電磁現象の存在に気づき、現象の背後にある法則を利用して現代の文明社会を築いていった。」

共感の時つぶ

蜂飼耳さんの詩『梨の音』より。

梨が樹に 実ってゆくことは
この目のなかで実るのと おなじこと

けれど この両目が
地上から きえても
梨はやっぱり実をつける

五十億年後には
地球の水分はすっかり蒸発
(太陽との距離はちぢんで)

色つぶを使ってプラクティス

「メタファー」をご存知ですか。
作文を書くときの「比喩」表現のこと?いえいえ、メタファーは表現の工夫だけではなく、物事を知ろうとすることです。

見えないものを、見ようとすること。ふれられないものに、触れようとすること。直接感じられないものを、間接的に感じられるようにするための方法です。

何かに見立てたり、たとえたりして、見えるものに置き換えることです。知っていることを素材にして、そこから想像することです。