Life is in the giving.
隣人であるアート・テイラーさんの、日々のことばから。
「Getだらけだからね、世の中。日常の頭の中も。ホント、バランスが悪いよ。Life ということばは、こうして「生きていること」でもあるけれど、これからも「生きてゆく」って意味だよ。
Giving。あげること。捧げること。その中にね、じぶんが生きていることの証があるよ。それはね、こうして、声ことばではっきりいうからこそ。
Getということばが悪いわけじゃない。でもね、入手する、取得する、獲得する、自分のためにとってくることばかりで、いっぱいになってくるよ、getはね。
お金、地位、名誉。技能、成績、勝利。機会、友人、幸福。みんな get。
学校に行って、仕事するようになって、Get目標比率が100%に近づいちゃう。それでもまだ、Getし足らないってね、いつまでもGetのスキルを磨こうとするんだ、みんなね。でも、そればっかりじゃ、世の中うまくいかないよ。じぶんも息詰まっちゃうよ。
そもそも、自分だけが getしようってこと、あるのかな?みんな、うすうす感じているんだけど、言わないんだ。損しないように、って言われているから。
だからさ、はっきり言うんだ、じぶんだけにはね。
Life is not in the getting.
肝心なことは、あげること。Give and takeじゃないよ。ほんとだよ。
声ことばにして言うとね、気がつくことがたくさんあるよ。気分がいいんだよ、本当のことを言うとね。」
アートさんのことばを聞くと、心がすっとします。 すっかり忘れている、大切なことを、思い出させてくれるからです。
そういえば、おさいせんを投げる時だって、いいことがありますようにと、なにか願いごとをしますね。それがあたりまえのことのようにみんながするから。知らないうちに身についた習慣なんですね。 英語ではcommon practiceと呼びます。getばかりを考えているつもりではなくても、無意識にそういうふるまい(practice) になっている。
でも、そのことに気づけば、習慣をかえることもできるはずです。 アートさんのように、日々、ひとこと言うだけで、身につけるプラクティスができるのですから。
なかなか、はじめられない。なんだか、つづかない。
もし、そうだとしたら、ちょっと思い浮かべてみてください。こんなふうに思っていないかどうか。 この15分やったら何がgetできるのかしら?毎日やったらどんな得をするのだろう?
じつは、「明確な目的を持って頑張らなければいけない」のではなくて、 どこかにあるget気分が、バリアになっているのかもしれません。ほんの3分でも、giveすればよいのです。わずかな時間とリラックスした気持ち。getを忘れるには、ひとこと、言ってみるだけで大丈夫です
It’s only giving.(プラクティスの秘訣は、あげること。)
出典・参照:英語トレイル3 (96) Story [Give]、以下のエンパレットなど