インナースピーチ(3)学習の要は内語化して身につけること

インナースピーチは読む・書く・話す・聞くという言語機能の要です。文字を読んで覚える時でも、脳のワーキングメモリが2秒ほどで音の連なりに変えて処理します。ことばの習得は声のセリフの内語化です。英語の習得はその典型的な体験です。なぜなら、心の中に英語のセリフはまだなく、白紙状態から内語を身につけていくプロセスだからです。

Externalize inner speeches to internalize them.(内語を外に出して身につける)

インナースピーチ(2)内語は意識のとびら

私たちは心の中のことばによって考えることができます。例えば、ありがたい、親切、勇気といった概念は、ことばにしない限り意識できません。あなたのペットには意識がありますが、内省し、思考し、じぶんの意識をふりかえる高次の意識ではありません。人間はじぶんという意識を形づくる媒体インナースピーチ(内語)を使い、思考できるのです。

Inner speech gates self-awareness.(インナースピーチは意識のとびら)

インナースピーチ(1)思考を形づくる心の中のことば

ことばは人とのコミュニケーションだけではなく、思考の要です。声に出さなくても心の中で会話を思い出し、ことばを覚え、書いたり、考えながら話す時に、内なることば「インナースピーチ」(内語)を使っています。無意識的に発せられることばを含め、心の中で短いセリフを発しています。生涯を通して、1億回もの膨大な数の、心の出来事です。

Inner speech shapes thoughts.(内語が思考をつくる)

ネタ切れ?④ [おどろきがない?]

「あのぶどう、どうなった?」こちらです。わずか2本のブドウの木。数千つぶのぶどうができるとは!驚きはそれだけではありません。爆発的な甘さ!。ブドウの房は肺に似ています。肺は3億もの粒からできています。肺のおかげで呼吸ができ、全身にエネルギーが行き渡ります。すごいなーと、声に出し、肺に似ているなぁと、考えることができます。

Best things happen unexpectedly.(すばらしいことは予期していない時に訪れる)

天が引っ張る力(観察と想像)

微かな風にセコイヤの枝葉が揺れている。暑い日中、30メートルはあるであろう、その樹内は上昇水流で満ちていた。休養の合図とともに、水流はゆっくりと下へむかって降りてくる。あんなに高いところまで、どうやって水をもちあげるのだろう?天から呼び声がかかると、根から吸い上げた水の粒が集まり、連なって幹の導管内をのぼっていくのだ。

Your self-talk inspires your imagination.(じぶんに語りかけるから、想像が広がる)