呼吸はやすらぎ

本間生夫さんは、こう言います。

「呼吸する力は歳とともに老化します。呼吸筋や肺が老朽化して呼吸機能が衰えてくると、この機能的残気量(安静状態でいつも通りの呼吸をしているときに肺に残っている空気の量)が増えてきます。

近年は年齢にかかわらず「浅くて速い呼吸」をしている人がたいへん目立ちます。仕事や家事で時間に追われ、心がやすらぐ間もなく非常にせわしいリズムで生活をしている人が多いため、呼吸にもそういう「せわしいリズム」「余裕のないリズム」になりがち。呼吸のせいで老化している人は多いのです。

呼吸は「体を整える窓口」であり、「心を整える」ことです。

声が、心身をつくる。

心身が声を生み出し、その声がまた心身を作る。

山崎広子さんは、このように言います。

「あなたの声があなた自身に与える影響こそがもっとも大きい。人は食べたもので身体が作られます。栄養のある新鮮なものを食べていたら健康になるし、ジャンクフードを食べていたら身体もそうなりますよね。

自分が出し続ける声は、食べ物のように取り込まれ、それによって心身が作られるのです。心身にとっての声も同じです。「本物の声=オーセンティック・ヴォイス」を出し、それを聞き続ければ心身もオーセンティック、つまり真実性のあるものになっていく。作り声を出して聞き続けていれば、心身も作り物、まがい物のようになっていきます。