心の整流化⑤ [じぶんにたずねる、じぶんをたずねる]

何を書いたらよいか?何を書くべきか?これらの質問には、暗黙の前提があります。「はい、これです」という回答があるはず、という前提。「自分のことはよく知っている」という前提。それらは誤解です。 そうではなく、書くべきことに出会うために書くのです。 声のあることばで、じぶんにたずねること、じぶんの心をたずねることです。

Ask yourself, and you’ll meet your purpose.(じぶんにたずねよ。生きる意味に出会うために)

じぶんに声できいてみる

私たちは、ずいぶん小さい頃から、人に教わったことを優先してきたようです。「問題」と聞くと「答えを出さないといけない」というふうに。でも、本当に大切なことは、問いを立てることです。問題を考えることが、基本原理。そう、私たちの日常も、じぶんに聞くことなのです。じぶんにたずねるだけで、物事はちがって見えてきます。

Am I relaxed? 身体の力を抜いた?

さかさまに考えると気がつく

「逆問題」と呼ばれる問題の捉え方があります。物事を想像したり、調べて推測したりする時、順方向に考えるか、逆方向に考えるか。順方向とは、原因から結果、入力から出力を求めること。逆方向とは、結果から原因、出力から入力や入出力の関係を推定することです。実は、ものごとをさかさま方向に捉え直してみることで、気づくことがあります。

Try the other way.(反対むきにやってみよう)

考えを発明する ② 答えではなく、問題を見つける

発明とは、問題を解決するような役に立つものをつくることではなく、まず、問題を発見することです。これまでそのようには誰も見ていなかったことに、新しい見方をつくること。解決策を探すのではなく、問題を探すのです。発明は日常生活の中で「あたりまえになっている」じぶんの見方に新しい風をいれること。逆さまに想像してみることです。

Create ideas that you can find problems to solve with.(解決すべき問題を見つけるためのアイディアをつくれ)