修養のイノベーション (2) エンパシームでひらく路
ネット社会はその恩恵だけなく、気づかぬうちに、何でも操作して「正しい答え」が入手できるかのような錯覚を持ってしまうほどの、大きな影響をもたらしています。また、多くのサービスが対価を直接支払うのではなく、ただで利用し、どこか別の所で、たとえば広告収入などでそのコストがまかなわれています。そのため、私たちの日常では一見、 ただで情報が手に入るような錯覚も生まれます。
そのような世界に暮らしながらも、じぶんをふりかえり、身近に関わる人たちとふれあうことの大切さは変わりません。最も肝心なことは、テクノロジー に依存しすぎるのでもなく、また、敬遠するのでもなく、日常生活の中で、じぶん自身をふりかえり、 他者と共感しあえる力を育むこと、その力を社会に活かすことです。