
テクノロジーって何だろう?
ブライアン・アーサーさんは、こう語ります。
「一般的には、テクノロジーとはサイエンスの応用、経済でつかわれる機械類と方法論の学問、工業プロセスに関して社会がもつ知識、 工学技術(エンジニアリング)の実践法といわれる。
私たちはテクノロジーについて多くを知っているが、同時にほとんど知らない。テクノロジーの全般的理解がないからである。個々のテクノロジーの方法と手順の特性、使っている機械についてはすべてを知っている。
しかし、内容について知っているのに、原理について知らないということは、珍しくはない。テクノロジーの理論、テクノロジーの「学」が存在しないのだ。科学はテクノロジーを使うだけではなく、テクノロジーからできている。」
ブライアンさんは、原理をこのように定義します。
(1)テクノロジーはすべて要素の組み合わせである。
(2)要素それ自体がテクノロジーである。
(3)何かの目的において自然現象を利用している。
テクノロジーは、自然現象をプログラムしたもの
プログラムとは、自然に学び、目的に活かすこと。
人間もまた、自然の一部です。科学が技術を使うだけでなく、技術からできているように、こんなことも言えそうです。
人間は、道具を使ってふるまうだけでなく、そのふるまいでできている。じぶんという自然を活かすために。
出典 Brian Arthur『The Nature of Technology』、SomniQ, Inc 『Empatheme Method』