Act as if you already have it.(もうできるつもりでやってごらん)
あ!
赤い風船が舞い上がっていきます。
あんなふうに軽やかに上昇できたら、
気持ちいいでしょうね。
心は自由です。
あれになりたい。
あんなじぶんに。
でも、ふだん、あまりそんな想像はしない?
心は自由なのだけれども、現実がそうさせてくれない?
できないことを想像してもムダ。
つい、そんなふうに思ってしまうもの。
心は自由なはず、と思っても、なかなか自在にはいかないようです。
こんなことばがあります。
Fake it till you make it.(できるまで、できるフリをするんだよ!)
こんなセリフもあります。
Fake it till you become it.(それになっちゃうまで、できるフリをすればいいんだ)
フリをするなんてよくない?
ことばの響きからそんなふうに感じる人かもしれません。
でも、じつは、フリをすることこそ、脳の本領発揮。
イメージを思い浮かべるのは、脳が見るフリをすること。
リズムを思い浮かべるのは、脳が聞くフリをすること。
フリをするとは、脳が演じることです。
シミュレーション(予行演習)。
実力がつくまで待つ必要はありません!
もう、あるつもりで、やってみることです。
え?それでいいの?
もちろんです。
まだできなくても、よい。
いえ、まだできないからこそ、できるつもりになるのです。
でも、それだと下手くそですよね。
はい、そうです。
何ら問題はありません。
問題がないどころか、それがエッセンスです。
まねること。
なりきること。
そのものになっちゃうこと。
風船のように舞い上がるフリ?
風船になりきる?
まだよくわからないなぁ、と思ったら、こんなふうに捉えてみてください。
はじめ、どう考えても、あなたは風船ではないですよね?
そうです。じぶんは風船ではないから、こそです。
想像力とは「そうではないものになろう」とする時の、差分です。
じぶんではない、相手の身になろうとうする時、差分がありますね。
その差分を埋める力が、あなたの想像力です。
そのつもりになる、フリをすることで、差分が現れ、
自然にその差を埋める力が働きます。
It’s an act of becoming it.(それになりきろうとする行為)
幼児は、お母さんのまねをします。
歩けるようになるのも、話せるようになるのも、聞こえるようになるのも、
まねて、じぶんを似せるから、です。
まねをする時、脳が活性化します。
特に、右半球。
まねることは、脳を鍛えるプラクティスです。
音とイメージをつなげて、世界をつくりだす練習。
瞬間のプラクティスのおかげで、私たちは学びを身体に身につけることができるのです。
出典・参照:以下のエンパレットなど
「答えを教えてもらうことに依存しているじぶん」に気づいていない?
英語トレイル2 Seed Pattern Practice (58) Act as if you have it.