Empathemian『Imagine a place』

What do you think?(どう思う?)


ある人が、こんな話をしてくれました。

「西から登る太陽を見たんですよ。
信じられないことに。
北極圏を訪れた時のことなんですが。
飛行機の窓から見える地平線。
で、まだ、真っ暗です。
と思っていたら、あ、太陽の光が!
あれ?あっち側は西。
西から昇ったお日様が東に沈むって歌がありましたよね。
ホントなんですよ。」

Let’s think about it.(考えてみよう?)

**
ある星に、ふたつの国がありました。

大きいほうの国は、グランドーテ。
小さいほうの国は、ピコリーナ。 

ある時、宇宙探検の使者がやってきました。
地球から派遣された調査隊です。

グランドーテの人に聞きます。

「太陽はどちらから登りますか?」
「東からね。おたくの星もおなじ?」

次に、ピコリーノの人に聞きます。

「太陽はどちらから登りますか?」
「えーと、東かな。あれ?西かもしれない。あ、ちがった、南かな。」

How could that be?(それってありうる?)

***
おなじ星なのに、国がちがうと、太陽の登る方向がおなじでないとは?

実は、その星は地球です。
太陽系の星ですし。

未来のこと。
各大陸は移動し続け、国がふたつだけになっていました。

ピコリーナという小さな国は北極にありました。
正確に言うと、北極点にある、人間ひとりサイズの小さな島。
ひとりだけの国。(挿絵をよく見てください。矢印の一点です)

ピッタリ北極点に立ったとしたら、方角はひとつしかありません。
すべて、南。
なはずですよね?

やっかいなのは、北極点ではなく、その周辺です。
方角がわかりにくいです。

では、どうする?
選択肢がふたつあります。

(1)実際に行ってみる。実感が湧くことでしょう。
(2)想像してみる。さらに想像が膨らみます。

話を少しだけ、極端にシンプルにしてみるとおもしろいですよ。

出典・参照:エンパレット Fun to Imagineシリーズ(1)ー(7)

Fun to Imagine (1) 想像を生きている

Fun to Imagine (2) いつも時間を往来している

Fun to Imagine (3) 未来はチャンスとトライの組み合わせの妙

Fun to Imagine (4)水のネットワーク① [見えないものを実感する方法]

Fun to Imagine (5)水のネットワーク② [密林の奥底から想像する]

Fun to Imagine (6) [セミの声で浮かび上がる土の世界]

Fun to Imagine (7) [想像の行為がどこでもドアをつくる]