声の出し入れがインナースピーチをつくる

Externalize your inner speech and internalize it.(内語を外に出して身につけよ)

声に出さないことば、インナースピーチ(内語)。
その時、脳では何が起きているのでしょうか?

内語のほとんどは、声に出して話す時と同じ脳領域に発生します。(*注1)
声のセリフが脳内で響き、感覚的に感じとる現象を生み出します。
また、感情と組み合わさって、高次の意識を構成します。

もともと、ことばを声にする時、身体の内側からもその音を聞いています。
体内の多くの部分が動いています。

・さまざまな筋肉や骨(アゴ、舌、唇、鼻腔、喉)
・振動する声帯
・蝸牛の有毛細胞
・肺の空気を押し出す横隔膜

これらは感覚受容器に物理的な変化をもたらし、聴覚の各皮質を活性化させます。
声に出さない内語でも、多様な身体感覚に関与しているのです。
インナースピーチは、音声の生成を助けます。(*注2)

内なることば、といいますが、もともとは、外から入ってきたことばです。
じぶんの外部で起きる言語世界から、ことばを取り入れ、それをくりかえし発話することで内面化するのです。

ことばは声の全身運動。
私たちはふだん、このことをすっかり忘れています。
声に出すことで、ことばを内語化します。
身につけるとは、無意識的、自動的にことばがでてくること。
それは、声のことばを出し入れすることによって身につく (internalize)のです。(*注1)

Empathemian『ことばの習得は内語化』

インナースピーチ(内語)という名称から、頭の中にあることば、という印象を受けるかもしれません。
が、実態は、声の出し入れによって定着し、またその増減によってその人固有のネットワークになっていくものです。

声に出すことが、内語化すること。
内語化することで、外にあることばと新しいつながりができます。

インナースピーチは、みじかく、やさしいセリフ。
無意識的に、じぶんの世界をつくることばを紡ぎ出す行為。
ほんの2秒の間のメンタルプロセスであり、またフィジカル(物理的・身体的)プロセスです。
インナーボイス(inner voice、内なる声)とも呼ばれますが、それは比喩としてだけでなく、本当に全身に定着することばのタネなのです。

第二言語の習得は、その言語をインナースピーチとして身につけていくプロセスに他なりません。
英プラは、英語でインナースピーチを生み出し、育てるプラクティスです。
エンパシームが、あなたの声のセリフ(シード)を取り出し、それをくりかえし、ふりかえることのできる媒体に変えます。
それを使い、生かして、気づき、つながり、わかちあいを活発にすることで、インナースピーチ化を促進します。

インナースピーチ 心の中のことばを抽出する(5)[心・言語・脳・身体・環境]を結ぶへつづく(明朝の配信後にリンクされます)

インナースピーチ 心の中のことばを抽出する(3) 学習の要は内語化して身につけることへもどる

出典・参照:『英プラガイド』、以下のエンパレットなど

(*注1)Ben Alderson-Day & Charles Fernyhough『Inner Speech: Development, Cognitive Functions, Phenomenology,and Neurobiology』ほか

(*注2)Romain Grandchampほか『Condensation, Dialogality, and Intentionality Dimensions of Inner Speech』(インナースピーチが音声生成過程を呼び起こし、聴覚的な性質を持つ内声という予測信号を生成するという仮説の実証)

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