Empathemian『Unlearning goes together』

Unlearning goes together.(学ぶとは、学び直すこと)

Learn to unlean.(学び直すことを学ぶ)

のびた:くりかえして、ふりかえって、たしかめる。まだ何かあるの?
ドラえもん:ふだん、気づいていないことがあるんだ。
の:だからウラ面なの?
ド:そう。無意識にしていることは気がつかないから。
の:身につける話と、どういう関係があるの?
ド:何かを身につけようとする前にさ、もうすでに身についちゃってるものがある。
の:どういうこと?
ド:たとえば、のびちゃんは字をかけるよね。
の:もちろん!
ド:右利きだよね、のびちゃんは。左手で書ける?
の:ムリムリ。
ド:書けないことはないでしょ?
の:うーん。ぐちゃぐちゃになって、ほとんど字に見えないよ。
ド:ね?右手で字を書くことを身につけているけど、左手はむずかしいでしょ。
の:また一からやり直さないといけないよ。
ド:学び直すことを、英語では unlearnって言うんだ。
の:learnの反対だから、unlearnなの?
ド:そう。unがつくと、反対の動作や逆向きの行為になる。
の:他にどんなことばがあるの?
ド:untieといえば、tie(結ぶ)の反対。
の:あ、ほどくことか。
ド:undo といえば、doの反対で、やり直すこと。
の:doの反対は、やめることじゃないの?
ド:一度やったことは、なくしたり、消したりできないから、もう一度、ちがうふうにやること。
の:unlearnは、学んだことを忘れることじゃないの?
ド:そういうふうに言えるんだけど、実際には、忘れ去れるってわけでもないよね。
の:消去するみたいにいかない?
ド:そう。一度身につけたものは忘れないもの。だから、いままでのやり方が出ないようにして別の方法を身につけるってこと。
の:ふーん。もう字を書くことを覚えちゃったから、忘れないってことか。
ド:そうそう。でも左手で書く必要がないと、新しくは覚えないよね。
の:そりゃそうだよ。
ド:でも、左手で書く機会ができれば、学べるよね。そのためには、右手で書く習慣をいったん、お休みにしないといけない。
の:unlearnっていうのは、いま身につけている技を、休みにすることなの?
ド:そう。ただ、こうやって話して初めて気がつくでしょ。ふだんは意識していないから。
の:他にはどんな unlearnがあるの?
ド:どんなスポーツでも、自己流の悪いクセがついているとうまくならないね。
の:あーそうだね。野球でボールから目が離れているとか、振る時、力みすぎてるとか。
ド:unlearnがあって、しっかりlearnできる。。前に身につけたものと、入れ替えるようにして身につける。
の:でもさ、無意識にやっていることでしょ。じぶんじゃなかなかわからないよ。

Empathemian: 『Unlearning is fundamental』

Unlearn to learn.(身につけるには、いま身につけているものを置きかえる必要がある)

の:Unlearnのもっと具体的な話を聞かせてよ。
ド:いちばん典型的な例は、外国語の学習。
の:ああ、英語だね?いくらやってもぜんぜん、しゃべれるようにも、聞き取れるようにもならないよ。
ド:それは、くりかえし、ふりかえりのプラクティスが足らないだけじゃなくて、unlearnができないから。
の:英語の学習にも、unlearnがいるの?
ド:英語がむずかしいのは、のびちゃんは、日本語ができるから。
の:え??そうなの?
ド:日本語と英語は、言ってみれば正反対の言語。
の:正反対って、180度ちがうの?
ド:そうだよ。英語は音の種類が圧倒的に多くて、日本語にない音やリズム。
の:ふーん。じゃ、日本語は?
ド:音の種類は圧倒的に少ない代わりに、文字がいっぱいあり、ことばが何種類もある。
の:日本語の中に、何種類もあるの?
ド:漢字のことば、ひらがなの和語、カタカナのことば。だからことばの数がいっぱい。
の:へえーそうなのか。知らなかったなぁ。
ド:日本語は、文字を読む言語。
の:そういえば、日本語はいつしゃべれるようになったか知らないけど、文字の勉強いっぱいしたなぁ。
ド:そうでしょ。ちゃんと読まないといけない、文字をたくさん覚えるのが学校の勉強。
の:英語はちがうの?
ド:英語は、音の種類がいっぱいあって、その音を文字にする勉強はするよ。
の:英語って、ペラペラってすごい速いよね。
ド:速いっていうより、いろんな短い音がいっぱいあって、つながって聞こえるから、あっという間にすぎちゃう。
の:でもさ、英語のことばも、カタカナとローマ字でいっぱい知ってるんだけどな。
ド:そうなんだよ。だから、かえって日本語で知っていることばが、いちばん聞き取れないんだよ。
の:へぇー、そうなんだ。
ド:聞こえているはずの音と知ってる音がちがうから。じぶんで出したことのない音は聞こえないんだよ。
の:あ、それでunlearnの話はどうなった?
ド:だからね、のびちゃんは日本語の音やリズムがちゃんと身についていて、無意識にしゃべれるってこと。
の:それをunlearnしろって言われても、やめるわけにはいかないと思うけど。
ド:でしょ?だから、unlearnとは、なくすことじゃない。まずそれに、気づくこと。そして別の方法がいる。
の:別の方法って、どうするの?
ド:learnするものと、unlearnするものをセットにしてプラクティスする。

つづきは、また明日に。

「身につけるしくみ④(ウラ面)英語を身につける本質」

出典・参照:『毎プラガイド』、『英プラガイド』

この話を示した、英プラの紹介ビデオをごらんください。

「英語という習慣を身につける」

「身につけるしくみ②(表面)ふりかえるとは?」