Empathemian『The Edge of Unconscious Micro-Actions』

Learn to unlearn.(学ぶとは、学び直すこと)

ドラえもん:Learnが表、Unlearnがウラ。表裏一体。
のびた:それはわかったけど、何をすればいいの?
ド:ふだん無意識的にしているふるまい、たとえば発話の仕方をふりかえる。
の:どうやって?
ド:英語の話だったら、ネイティブのお手本とじぶんのオトを比べること。
の;録音された声を聞くってこと?
ド:そう。よく聞いてみることだよ。
の:それでどうするの?
ド:じぶんの音を英語の音に近づけるプラクティス。
の;でも、真似するのもなかなかできないなぁ。
ド:日本語だってそうやって覚えたんだから、聞き流さないで、近づけて言ってみる回数をくりかえすこと。
の:でもさ、じぶんが話している音に気づくってどういうことなの?
ド:ふだん意識せずに使っている日本語の特徴を知ることだね。
の:日本語の特徴って何?
ド:日本語は、あいうえおの50音が、50の文字になっているでしょ。
の:うん、ひらがなとカタカナ。
ド:そう。書く文字を読むことが話すこと。カナモジで話しているようなもの。
の:カナモジを話しているの?
ド:そう。それで、英語の練習をするときも、カナモジ式に話すんだ。
の:それ以外に話し方を知らないんだから、みんな、そうでしょ。
ド:そのとおり。だから、はじめはうまくできないのがあたりまえ。
の:英語はアルファベットを読むんじゃないの?
ド:ちがうよ。音素が40個以上あってそれが組み合わさるから、オトの種類が桁違いに多い。(注1)
の:あーそうか。でも文字はAからZまで、26個だけだもんね。
ド:日本語は、オトは少ないけど、文字がいっぱい。だから英語と正反対。
の:そうだよなー。学校で漢字の書き取りばっかり、やらされるもんね。
ド:英語は、子音と母音がいろいろ組み合わさるから。
の:子音て何?
ド:舌や歯で風切り音をだすのが子音。アゴや舌、唇を動かして共鳴させるのが母音。(注2)
の:そんな複雑なことしているなんて、ぜんぜん気づいていない。
ド:そう。無意識にできるようになるんだよ。こどもの時からプラクティスしているから。
の:日本語にも子音と母音があるんでしょ。
ド:もちろん。でも、日本語は、子音と母音が合体しているから、気がつかないよ。
の:合体してるって?

mpathemian『身につけている声の身体運動』

Unlearn your micro actions. (じぶんの小さなふるまいを学び直す)

ド:50音のカナモジは母音と子音が一体になっているので、子音だけを発音したりしない。
の:英語は?
ド:子音・母音・子音、といふうにつながって、ひとつのまとまり、つまり音節になっている。
の:ふーん。でもそんなこと考えずにみんな話しているんでしょ。
ド:そう。そのとおり。じぶんのことば(母語)は身につけているから、無意識的。
の:で、どうやったらうまくまねできるの?
ド:英語のオトに近づけるには、じぶんで話しているカナモジ音に気を配ること。
の:気を配るって?
ド:ふりかえって、英語の音と置き換えるつもりでやってみる。
の:ひとりじゃできないなぁ。助けがいるよ。
ド:だいじょうぶ。プラクティスの方法があるよ。日本語の特徴だから、みんなおなじクセがある。
の:それをunlearnするっていうわけね。
ド:そう。日本語だけ unlearnすることはできないから、英語の音をlearnすることと組みあわせて。
の:話はなんとなく、わかったよ。
ド:逆にいうと、外国語を学ぶことで、はじめてじぶんのことば、じぶんの話し方に気づくんだ。
の:考えたことなかったよ。そんなこと。早く言ってくれればいいのにね。
ド:意外に、だれも気がついていないんだよ。無意識にやっていることだから。
の:英語のネイティブでもおなじことなんでしょ。
ド:そのとおり。日本語を学んでいる人が話すとき、英語の節がついてるでしょ。
の:あー知ってる。コニチワー、みたいな話し方ね。
ド:英語は、ひとこというだけでも、リズムがあるんだ。
の:歌をうたうみたいだね。
ド:弱く短く速い音と、強くてゆっくりの音が交互になる。強弱のリズムが特徴。
の:日本語は?
ド:カナモジひとつひとつが音だから、音のスピードはみんなおなじ。
の:日本人は、カナモジ式に英語を話す、っていうけど、どんな特徴なの?
ド:風を吹き出したりする子音がないことや、英語にはない母音がはいるとか。
の:でもさ、そんなにちがうのを、置き換えられるようになるのかな?
ド:もちろん。完璧に、とはいかなくても。
の:音が出せるようになったら?
ド:英語がよく聞こえるようになってくる。話せるから聞こえるんだよ。
の:聞き取り練習だけじゃダメなの?
ド:ただ聞くだけじゃなくて、じぶんで出せる音とマッチさせることが、聞こえること。

つづきは、また明日。このシリーズの⑤(最終回)です。

「身につけるしくみ⑤(両面)無意識の縁を捉える Unlearning」

「身につけるしくみ③(ウラ面)Unlearningとは?」

出典・参照:『毎プラガイド』、『英プラガイド』

(注1・2)日本語の音節の音の種類はカナモジの数に限られますが、英語は10000近くあると言われます。
その一方、日本語は、ひらがな、カタカナ、漢字を使い、文字の数はもちろん、日常使うことばの数が圧倒的に多い言語です。
目でみて文字を読むこと、その学習に膨大な時間をかけています。耳で聞く力がないのではなく、その使い方がちがっているだけです。
以下の記事と動画をごらんください。

「英語のプラクティスを身につけるツボ①ー⑦」

「音のプラクティス全体像」

「プラクティスをふりかえる Kの音」