Empathemian:『You’re not alone』

You’re not alone.(だれもひとりじゃない)

AIと聞くと、どんなイメージですか?
コンピュータが人間の代わりにやってくれるとか。
人間を超える存在になるらしい(?)とか。

のび太とドラえもんの会話で、本質に触れてみましょう。

Human is nature-made.(人間は自然がつくる)

のびた:ねえ、AIって、ドラえもんよりすごいの?
ド:AIは、コンピュータだから計算はすごいよ。
の:人間にとって変わっちゃうの?
ド:どうして?
の:人間よりすごいんでしょ?
ド:世の中、人間よりすごいものしかないんじゃない?
の:どういうこと?
ド:人間は鳥のように飛べないし、魚のようにも泳げない。
 馬みたいに速く走れないし。鹿みたいなカッコいい角もない。
 みんな、ちがう存在。
の:でも、AIは、人間みたいに考えるんでしょ?
ド:そういうふうに、人間がつくっているものなんだよ。
の:じゃ、やっぱり人間のほうがエライの?
ド:エライもエラくないもないよ。
の:どういうこと?
ド:じゃあさ、のびちゃんは、目の前のテーブルよりエライのかい?
の:すこしエライんじゃないの?
ド:じゃ、あの山とのびちゃんは?
の:うーん。山は大きいからなぁ。
ド:なんで比べるんだっけ?みんな、ちがうものなのに。

Technology is man-made.(テクノロジーは人間がつくる)

の:でもさぁ、AIがなんでもやってくれたら楽だよね。
ド:そうかな?のびちゃんの代わりにおやつたべてくれるAIロボットがいたら?
の:あ、それはこまる。
ド:でしょ。のびちゃんの代わりに、ごはんをたべたり、おしっこしてくれても意味がない。
の:あーよかった。そんなのいないよね。
ド:AIだけじゃなくて、だれも代わりに生きてはくれないってこと。
の:ひとりぼっちか。なんだかさびしいね。
ド:そんなこともないよ。だって、みんなおなじじゃないか。
の:みんなおなじ?
ド:そう。みんなひとりひとりのじぶんを生きている、ってこと。みんなともだち。
の:そうか。そう考えると気が楽になるね。ぼくだけじゃないって。
ド:人間どうしだけじゃないよ。
 人間は人間にできることがあり、AIには、AIの得意なことがある。
の:だから、おたがいさまなんだね。
ド:どんな相手とも、おたがいさま。
の:それがAIなの?
ド:そもそもAIは、人間が考えてつくりだす知性。だから、いっしょに働くもの。
の:こわくないんだね。
ド:こわいという気持ちは人間の心。AIじゃなくて。
の:ドラえもんはこわくないの?
ド:ぼくにも、人間の心があるよ。
の:そうだよね!ごめんごめん。あ、それで、人間の心ってなんだっけ?
ド:なんでも、この宇宙に、たまたまいるおなじ存在だと思えば、何もこわくないよ。
の:うん、そうだね。
ド:それどころか、うれしくなるよ。いっしょにいてくれて。
の:そうか、やさしい心ってことなんだね。

We are made by nature.(人間もテクノロジーも自然発)

の:敵じゃないってわかってよかったぁ。
ド:そんな心配してたんだね。
の:AIはすごいから、こわい存在になるんだと思ってたから。
ド:昔「人工知能」なんて呼んだからわかりにくなったけど。
の:違うの?
ド:知能じゃないよ。
の:じゃ、何?
ド:根底にあるのは統計。
の:統計?
ド:そう。自然の理にあやかる。
の:データを集めるの?
ド:ただ数字にするだけじゃAIにはならないよ。
の:どうするの?
の:意味を見出す工夫がいる。それを人間が考えて機械と共に学習するんだ。
の:ふーん。そういうしくみってこと?
ド:そう。データをつくりだし、集めて、その分布で確率を計算したり、予測したりする。
の:それがAIなの?
ド:そういう働きやしくみを人間がいろいろ考えてつくりだすことだよ。
の:AIってものがひとつあるんじゃないんだね。
ド:数えきれないくらいの技術や数学的な工夫が総合されて、そんなふうに呼んでいるだけ。
の:なんか、AIってことばに影響されていたみたい。
ド:どんなこともそうだよ。平常心で、ことばにも親しめるといいんだ。

出典・参照:AIという概念に関するエンパレットなど

「心の中に生きている (AI時代でも変わらない本質)」

「じぶんで考えるヒント」

「じぶんのフレームをつくる・つかう」

「心はどこにあるの?」

共業(ぐうごう)[すべてのいのちは共に生きている]

「Artificial intelligence」