Empathemian 『空気つぶの海』

の:ドラえもん、音って何だっけ?
ど:空気分子が運動してできる気圧の変化のこと。
の:気圧?天気予報みたいに?
ど:そう、空気の状態。それをどう感じるか。
の:音は波だってきいたよ。
ど:動きが波のように伝わって、濃淡ができるだね。
の:波が飛んでくるじゃないの?
ど:つぶがぶつかりあい、波のように伝わるかんじ。
の:波線みたいなのがやってくるのかと思ってたよ。
ど:絵にする時に、そう表現するだけだよ。それにあうようにグラフの目盛りをつくって。
の:何で聞こえるの?
ど:耳はすごいんだよ。気圧の変化の全部じゃないけど、耳は速い気圧変動には敏感なんだ。
の:ぼくの声も気圧の変動になるの?
ど:そうだよ。喉の奥、声帯のふるえで。人間の身体でいちばん速く動く筋肉。1秒に何100回もね。
の:さっき、天気予報みたいにって言ったよね。
ど:そう。気圧を測って見えるようするのと同じで、音も気圧の変化として捉えて表現するんだ。のびちゃん、マイクって知っているよね?
の:カラオケで歌う時の。
ど:あれは、気圧の小さい変化を感じる機械。他の機械と組み合わせて気圧の変化グラフをつくる。
の:それが波のグラフなの?
ど:あたり!目に見えないものを見えるようにするとね、いろんな想像ができるでしょ。

ピーター・ラディフォギッドは、こう説きます。
「音の高さは、周波数あるいは気圧変化の周期がくりかされる頻度。人間の耳は、気圧の変化に対して、きわめて敏感。鼓膜のすぐ近くの気圧はわずかに 10,000,000,000分の1変化するだけでよい。」

空気のつぶの海の中で暮らしている。

エンパグラフは、共感素のつぶ、声のつぶ、周囲の空気のつぶを、わかりやすいイメージにしたものです。

出典:Peter Ladefoged『Elements of Acoustic Phonetics』