
What else can you do?
他に何ができる?
ロジャー・フェデラーさんは、あるインタビューでこのように語りました。
「どんな選手も、毎週毎週、勝てるわけではない。調子の出ないときはいくらでもある。でも、何も心配はいらない。じぶんの練習にもどればいい。それを続けるだけ。失うものは何もないよ。」
他に何ができるかい?シンプルなひと言ですが、とても救われることばですね。
強い味方になってくれます。気が和らげば、余計なことにエネルギーを使っている状態から、もとの状態に戻れるのですから。
「自分に言い聞かせる」のではなく、やわらかく、声をかけて、聞いてあげることですね、じぶんでじぶんに。「不調」という問題は、なくならないのですから。克服するだけなのです。
そのためには、いつも戻れるところがあることです。
「アット・ホーム」ということばがあります。じぶんの家にかえり、ひとり静かになれる場所は、ホッとしますね。あるいは、相手と共に、おなじ気分になれるところ。
信じる心にも、そこへ戻りさえすればいい、じぶんのホームがいります。
じぶんだけの、シンプルな、ふるまいの「ホーム」をもつことです。
フェデラーさんのことばが、自然に思い出されるような場をつくる方法。
それがエンパシームです。静かにすわり、ひと息の間をつくること、それだけです。
何かをいろいろするのではなくて、何もしないこと。その中で、自然にでてくることばを待てばよいのです。
他には何もない、という素の状態が元気の素。
Don’t take it that hard.(そんなふうに、ガチガチに考えないでいいんだよ)
出典・参照: 「ロジャー・フェデラー、あるインタビューより」、『毎プラガイド』