Empathemian 『柿の種』

棄てた一粒の 柿の種
生えるも 生えぬも
甘いも 渋いも
畑の土のよしあし

寺田寅彦随筆集『柿の種』より

* * *

「柿の種」というと、ピーナッツがまざったお菓子を思い浮かべるかもしれませんね。こちらは、果物の柿の話です。種の周りにはゼリー状の食物繊維がついていますね。それを舌先でとりさると、茶色いツルツルの種がでてきます。

実は、柿の種は、その茶色の硬い殻のことではなく、この種の中に入っている小さな種子のことです。
その種子が「芽生えの素」になります。柿の種と呼んでいるものは、いわば、「芽生えの素」のカプセルです。

エンパシームも、おなじです。
「ひと息ぶんの、小さなふるまい」の時間が、ひとつのカプセル。それがエンパシーム。
その中に、じぶんの息づかい、後ろ姿が入っています。

エンパシームの中にはいっている種子は、声のあることば。Seed です。

種の中の種子。じぶんの声ことばが育つ。

放ったひと息の声ことば。
芽生えるも、実生みしょうとなるも、
甘いも 渋いも、
じぶんという土の 手入れのよしあし。

出典:寺田寅彦『柿の種』、「英プラガイド」「毎プラガイド」