細雨養花

久しぶりの雨で庭の木々がしっとりと柔らかくなった。いつの間にか、洋梨の木に小さな白い花が咲き出している。控えめに芽吹いた新緑の葉に寄り添い、つぼみからふんわりと膨らんだ花が霧雨に濡れてしおらしい。

庭全体が振動する微粒子に包まれ、辺りには樹木の爽やかな香りが充満している。胸いっぱいに湿った空気を吸い込むと、体中がじんわりとしてくる。

風雪培土、細雨養花
(ふうせつばいど さいうようか)

水滴のじぶん

私の体、私の心、私の命。
私の健康、私の幸福、私の人生。。

こうして並べてみると、なんだか、みんな自分の「持ちもの」のように聞こえます。そういう言い方に慣れているから、忘れているのかもしれません。

本当は、じぶんという「身心」は自然の一部であるということを。