Empathemian,「When you walk」

You realize it when you do it over.(もう一度やって、はじめてわかる)

Yさんから、こんなお話を聞きました。

「ある日突然、歩けなくなってしまいました。
いえ、数日前から、違和感があったんです。右ヒザの関節です。
階段の上り下りが、たいへんです。階段を下りることができません。

医師の診断は、変形性ひざ関節症(OA)。(*注1)
ヒザ関節の軟骨が、すりへっていることがわかりました。
元にはもどらないけれど、また、歩けるようになる、と。
Physical Therapy(理学療法)で。

リハビリの先生が、あることを教えてくれました。
「あなたは、歩行中、右に曲がる時に、微妙にヒザがねじれていますよ。」

知りませんした。
気づきようがないというか、こどものころから、ずっとそうだったんでしょうね。
何十年も、曲がるたびに、負荷がかかっていたんです。

リハビリのおかげで、再び歩けるようになりました。
山歩きも、しっかりするようになりました。
ただ歩くだけでなく、勾配のある山路を上り下りするのです。

ヒザにお礼を言いたいです。
黙々と歩いてくれているのですから。
老化とか、経年劣化とか、ひとことで結論づけてしまうのではなく、小さなことが重なって、ものごとは起きるのですね。
だから、歩くことで、この気持ちを忘れないようにしています。」

Yさん、治ってよかったですね。
真っ直ぐ歩こうとすることで、いつも思い出せますね。

直った、ということをふりかえる。
そのささやかな思い。
その思いをルーティンの中に組み込むこと、

直して、はじめて、心からわかります。
歩き続けることで、じぶんに出会うのです。

出典・参照:以下のエンパレットなど

 

(*注1)osteoarthritis(変形性膝関節症)。専門用語は覚えにくいことばが多いですね。英語では省略してOAなどと呼ばれます。

Osteoarthritis

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