Keep your composure.(落ち着きを保て)
大和:「
立考:Book of Equanimityと言います。
大:イクオニミティ?
立:ええ。まさに、従容です。日常的なことばではないかもしれません。
大:平静、静穏、落ち着くは、ふつうどんなふうに言いますか?
立:Stay calmとかStay composedといった表現があります。
大:composeとは、composer(作曲家)の?
立:そうです。組み立ててつくること、秩序だてることです。
大:最近のエンパレットにあった「心の整流化」のようなことですね?
立:波風を落ち着かせる、散らかりを整える、イメージがあります。
大:英語のほうがわかりやすいですか?
立:英語だから、ということではないと思いますが。
大:では、何がちがいますか?
立:日本のZen Masterに師事して修行なさった方が何十年もかけて書いたものです。
大:文章解読の解説書ではない?
立:そういうかんじはしませんね。
大:ご本人が伝えようとしているかんじがするのかな?
立:そうですね。相手に寄り添うガイドに近いかもしれません。
大:なるほど。
立:「従容録」は、他の仏典とは何がちがうのでしょうか?
大:ひとことで言うと、仏法の方便がストレートに表されていると思います。
立:ストレートとは、わかりやすく、ということでしょうか?
大:如実に、現れているというかんじです。
立:聖書では、イエス・キリストの例え話がたくさん出てきますが、おなじように受け取ってよいですか?(*注1)
大:確かに、たとえ話は方便です。
立:たとえば話によって想像することで、真実に一歩近づける、と。
大:何と言っても、想像しないことには、近づけない、ということだと思います。
立:そういう意味では、想像する行為こそいのちですよね。
大:はい。それをプラクティスすることですね。
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出典・参照:以下のエンパレットなど
(*注1)たとえば、「種まきのたとえ話」は、ことばのタネを育てることについての説話です。