Unlearn yourself.(じぶんの中からとりのぞく)
「人生は、つみへらしだ。」
「積み上げ、積み重ねより、積み減らすことだ。」
岡本太郎さんのことばです。
「財産も知識も蓄えるほど、かえって人間は自在を失う。過去の蓄積にこだわると、いつのまにか堆積物に埋もれて身動きがとれなくなる。
人生にいどみ、本当に生きるには、瞬間瞬間に新しく生まれかわって運命を開くのだ。捨てれば捨てるほど、いのちは分厚く、純粋にふくらんでいる。」
新しいことにチャレンジすること。過去、現状へのこだわりを捨てること。
へらす努力を、積み重ねる、ということなのですね。
積み重ねるに対して、積みへらせ。
さかさまに考えよ。
いいことばですね。
一歩踏み込んでみましょう。
いったい何をへらしていくのでしょう。
へらしていく行為を積み重ねるように持続していく。
へらすプラクティスには、不断の努力がいります。
いちど捨てておしまい、というわけにはいかない。
毎回、へらすような行為をくりかえす、ということ。
そうやって、積み重ねる行為の中に、本当に減っていくものがある。
へらすことで、高まるもの、深まるものがあるというふうにも聞こえます。
それらは、目に見えず、身体的な感触もありません。
囚われをへらすとは?
じぶん中心な心をへらせ、と。
何か、本当に減っていくものを実感できたら。
そして、こだわりを捨てる勇気は、どうしたら生まれてくるのでしょう?
毎日できる「つみへらす」プラクティス。
それを仮に、じバリア(じぶんをしばっている、意識)と呼ぶ時、
じバリアを、つみへらすとは、どんな身体動作でしょうか?
じぶんから身体でアウトプットする行為です。
じぶんから離す行為。
引き算のような、ふるまい。
文字どおり、へらす行為なのでしょう。
* へらす、すてる、すくなくする
* やめる、とめる、あきらめる
* けずる、みがく、とぎすます
* ゆるめる、やわらげる、間をいれる
* あげる、ささげる、わかちあう
みじかく、ことばを声にする。それをじぶんで聞く。
みじかく、ことばを書く。それをじぶんで読む。
身体から離すアウトプットは、引き算になります。
それを続けることで、つみへらす。
エンパシームは、じバリア(じぶん自身を捉えているもの)を積み減らすプラクティスです。
つみへらせ。
出典・参照:岡本太郎『じぶんの中に毒をもて』、以下のエンパレットなど