Empathemian 『La Mancha, Spain』

『旅の絵本』は、自分が旅人になって、旅をする絵本です。

ひとつの文字もありません。
旅の風景の中にはいって、たのしむ絵本です。

本全体がひとつの旅、見ひらきのページが、旅の情景です。いろんな物語のひとこまが、あちらこちらに、ちりばめられています。

この旅は、発見の旅です。声に出して読む旅です。

あ!こんなところに!
ラ・マンチャの騎士キホーテ(ドンキホーテ)がいました。キホーテになって、言ってみます。

Desnudo nací, desnudo me hallo: ni pierdo ni gano.
裸で生まれてきて、今も裸だ。負けても勝ってもいない。

安野光雅さんは、こう言います。
「子どもの頃、みんな運動場に出て遊べと言われるのに、わたしと、二、三人の友達は外に出ないで、窓から外で遊んでる子どもたちを見て、あ、あいつは「『〇〇〇』と言ったんだ、するとあいつは『〇〇』と返事している、というぐあいに、台詞をつけて遊んでいました。これがまた、とてもおもしろかったのです。

わたしが描いた『旅の絵本』という絵本でも、(わたしの頭の中では)登場人物がそれぞれに勝手なことをしゃべり、会話をしています。このような、誰もが経験する子どもの時代のイマジネーションの積み重ねが、やがて、何事かを表現するための力になると思います。」

Inspiration! 想像が声になる。
Aspiration! ねがいを声にする。

出典:安野光雅『旅の絵本 V』 『絵の教室』br Miguel de Cervantes Saavedra『Don Quijote de la Mancha』
『英プラ』 トレイル3 (97) Inspire Imagination.